子どものいない人生
こんにちは。
今回は、私の「子どものいない人生」についてお話しします。
最初にお断りしておきますが、「どうしても子どもが欲しい」と思っている人には、この記事を読むとキレイごとを言っているように思え、気分を害されてしまうかも知れませんので、読むことオススメしません。
あしからず・・・。
結婚して15年以上が過ぎ、いま、アラフォー世代の私たち夫婦には子どもがいません。
結婚したら普通に子どもを授かるだろうなどと言う、根拠などのない漠然とした思いがありましたが、実は独身時代から私が母になり、子育てしているイメージがわきませんでした。
しかし、そんな私にも、結婚して2年目にようやく妊娠するのですが、心音を確認することもできないまま、稽留流産してしまいました。
もちろん、悲しかった。大泣きしました。
それからは、検査をしてもらうことはあっても、不妊治療はしませんでした。自然の流れに任せておこうというのが私たち夫婦の考えだったのです。
けれども毎月生理がやってくる度に気落ちしながら、そのうち「あぁ、やっぱり私が抱いていた子どもを持たないイメージは当たったのかな・・」と、夫婦2人で仲良く生きていくのもありかもとの考えに至りました。
そんな私が、なぜ今回、「子どものいない人生」というタイトルで記事を書こうと思ったかというと、それは、先日見たある番組がきっかけでした。
それは、NHKの「ドキュランドへようこそ」 ”出産しない女たち” という番組です。
この番組は次のような内容になっています。
・子どもを産まない女性は幸せではないのか?
・子どもを持ちたくないと思う女性は悪なのか?
・母親=聖母のようにラベリングしていないか?
スペインのドキュメンタリー番組なのですが、「子どものいない女性」「哲学者の女性」「若くしてシングルマザーになり自分の夢を諦めない女性」などが出演して、上記のようなテーマについて語っています。
そこでは、”女性は子どもを産んで当たり前” ”母親は子どもに自分の人生を100%与えるのが当たり前” などという世の中の人が抱いている、根拠のない当たり前が沢山出てきます。
それは、周りの人だけでなく、女性である本人すらも心の奥深くでそのような思いを持っているため、自分を苦しめてしまっているのです。
母親でないと社会に貢献していないと思われる
これは番組内で、ある女性が語っていた言葉なのですが、私も同じことを思っていました。いや、今でも思っています。
だから、子どものいない私は、子どものいる女性に対してどこか引け目を感じているなぁと、思うときがあります。例えばこんな時です。
同僚が子どもの用事のため休んでばかりいるため、自分に仕事の負担がのしかかってきても、「子どもの用事なら仕方ないか」と自分を納得させている。
仕事帰りにお茶して帰ったり、マッサージに行ったりすることを子どものいる同僚に話せない。なぜなら、子どもが待っているから早く帰っていく同僚から見たら、「子どもがいないと気楽だよね~」と思われるんじゃないか?と引け目を感じるから。
自分のことはさておいて、子どものために頑張っている女性を見ていると、「自分は子育てをしていないから、幼稚な考えを持ち、優しさが足りないんだ」と思ってしまう。
これはもちろん、私の思い過ごしもあるかもしれません。
しかし、親になって子育てをしないと一人前の人間になれない。といった固定観念がやはり自分の中に強く根付いているのは確かなのです。
そしてそれは、アラフォー世代になった今でもそう思っています。
これは多分、一生消えない固定観念なのでしょう。
だから、私はこう思うことにしました。
子育てを頑張っている女性のことはリスペクトしつつ、私が子どもを持てなかったのは、他に社会に貢献できることが何かあるはずじゃない?って・・・。
それに、せっかくこの世に産まれてきたからには、私にも何か使命があるはず!ちょっと大げさかも知れませんが、最近そう思うようになりました。
そう思えるようになったのは、この本がきっかけでもあります。
この本の中で紹介されている、子供を持てなかった女性は、いっときは、子供を持てなかったことに対して落ち込み、そして悩みながら、それでも「子供を育てるエネルギーと母性を誰かのために使いなさいと言うことなのかも」と考え、自分のこれまでの経験や知識を次の世代に伝えていこうと、活躍されています。
本に登場する、ある女性が言っていた言葉です。
仕事でも趣味でも何でも、人とかかわり、人の助けになるようなことをすると心の支えになります。
わたしは、私の最大の趣味である、読書を通じていろんな人生を知ることができるし、そこでインプットしたことをブログを通じてアウトプットし、それが誰かのお役に立てれば一番良いかなと思っています。
今回ご紹介した、NHKの「ドキュランドへようこそ」 ”出産しない女たち” を見て、改めて、自分がやりたいこと、そして、自分なりに他の人の役に立てることについて考えるきっかけとなりました。
おわり。