
内向型のわたしが悩んだときに読んだ本3冊
こんにちは。レビューライターの瀬田かおるです。
ぎゅうぎゅうに本が詰まった本棚。扉を開けるとカビくささが鼻をつきます。その本棚は、父から譲り受けたもので少し昭和な雰囲気を感じる古いものです。帰省した折、その本棚にある本を眺めると「あのときこんなことに悩んでいたな」と、タイトルから色んなことが思い出されました。
内向的な性格のため、しょっちゅう人間関係に悩んでいたことや、事務仕事しか経験がなかったのに人前に出る仕事を任され、自分がふがいなくもっと他に私に合う仕事があるはずと悩んだこと。そして、そういった自分をまるっと変えたいと悶々としていたときの思い出に浸りました。
これまでたくさんの本に出合ってきました。冊数にしておよそ2000冊。「人生のバイブルと言える本は?」と聞かれても1冊に絞ることはできませんが、それらの本がいまの私を作ってくれていると思うのです。
そしていま、本に救われた経験を、書く力で発信していこうとレビューライターとして活動しています。
ここでは、これまでの「内向型のわたしを救ってくれた本3冊」をご紹介します。
「人間関係に悩んだとき」に手にした1冊
なぜか「周りに人が集まってくる」人っていませんか? 職場のお昼休みや、仲のいいグループで集まったとき、なぜかいつも話の中心になっている人がいます。そんな人を見てとても羨ましかった時期がありました。
大勢でいるより、一人でいるほうが好きなのでそれがいけないのか。もしかしたら私の何かがいけないのか。いまはもうそんなことで悩んだりはしませんが、大人になってからも長くこの悩みは心の中に居座っていました。
そんなときに出合ったのが、心理学者、内藤 誼人(ないとう よしひと)さんの書籍『「誰からも好かれる術」を笑福亭鶴瓶に学んだら』です。
本屋さんでタイトルを見たとき、真っ先に鶴瓶さんの顔が浮かびました。にこーっと目尻を下げた笑顔。あの顔で話しかけられたら初対面の人でもすぐに心を開いてしまいます。鶴瓶さんは番組のロケ先でも、一般の方の懐に瞬殺で入ってしまいます。あんなふうに人付き合いができたらどんなにラクだろう。そう思って読みました。
ご本人にインタビューした本ではありません。鶴瓶さんがどんなことに気を配り人と接しているのかを著者の内藤さんが、心理学の面から紐解いた1冊です。
「自分を変えたい」と悩んでいたときに手にした1冊
社交的でもないし、特技もない、自分を紹介するときにアピールできることが何もないと悩んでいました。こんな自分を変えたいと悶々としていた日々に出合ったのが、『マーフィー言葉の力で人生は変わる』です。著者は著述家の植西聰(うえにし・あきら)さん。
言霊という言葉がありますが、言葉ひとつ、考え方ひとつで状況は好転することが書かれていて、自分自身を変えることよりも、自分が放つ言葉を換えるのはすぐにできそうだと熟読し、実践しました。
嫌なことが起こったとして、そのまま嫌なこととして捉えると気分は沈みます。けれど無理矢理にでもプラスと捉えると、生きることに積極的になっている気持ちに変化しました。
するとそれ以降、不思議といいことが起きて言葉の力って凄いと実感。そんな体験をさせてくれた本でした。
「自分に合う仕事ってなに?」と悩んだときに手にした1冊
「私にはもっと自分に合う仕事が他にあるはず」と、仕事が嫌になるとそんなことを思っていました。いま思うとただの逃げだったなと思うのですが、その時は本気で悩んでいたことを覚えています。
『天職は身をたすける!』はレイキカウンセラーの矢尾 こと葉さんが、”好きなこと”を仕事にすればそれが天職なのだと、「才能の芽」を「職業」に変えていく秘訣を解いた1冊です。
今でこそ「私が好きなのは本」と自信を持って言えますが、あまりにも当たり前に私の人生に「本」があったので、”好きなこと”という認識がありませんでした。このように自分では当たり前すぎてやっていることが、実は天職になるかもしれない。そんな気づきをくれる1冊です。
おわりに
私を助けてくれたのは、ここでご紹介した3冊だけではありません。これまでに出合った2000冊の本から少しずつ得たものがあって、そういったものからいまの私があると思っています。
あなたにも、あなたを救ってくれた本がきっとあるはずです。
そしてもし、これから何かに悩んだときは図書館か本屋さんへ行ってみてください。本棚に並ぶたくさんの本のタイトルを眺めながらゆっくりと歩いてみると、ふと足が止まる1冊が目に入るかもしれません。きっとそれがいまのあなたを救ってくれる本になるはずです。もしそんな本に出合えたらぜひ教えて下さいね。