令和6年5月22日、東京・世田谷にある「100人の本屋さん」で「里親カフェ」を開催しました。テーマは、「短期養育」。
実親の都合などで、子どもが里親宅で過ごす期間は数週間から数年に及び、さまざまです。その中でも短い期間の養育に携わってくださっている里親さんがいます。
イベントでは養育家庭(里親)として27人の子どもを預かり、育ててきた米田哲さん、絢さん夫妻(いずれも仮名)を招き、里親になった経緯や苦労したエピソード、やりがいなどを語っていただきました。当日の様子をイベントレポート形式で振り返ります。
◆自己紹介・里親制度の説明
今回のイベントでは、「里親の話を聞いてみたい」という方々にお集まりいただきました。その中には、フレンドホーム(週末や長期休みなどに子どもを一時的に預かる制度)に登録されている方や保育士さん、里親を希望しているご夫婦もいらっしゃいました。
まず、「フォスターホームサポートセンターともがき(以下:ともがき)」から里親制度や事業内容について説明がありました。
◆27人の里親になったご夫婦の話
続いて、養育家庭(里親)として27人の中高生を預かってきたご夫妻が登場しました。
14年前、里親制度に興味を持ったのは、夫の哲さん(仮名・当時50代)でした。哲さんは偶然仕事で訪れた児童相談所で、里親制度のことを知ったそうです。2人の間に実子はおらず、家庭の中で社会貢献ができるなら……と、里親登録の手続きを進めることに。哲さんは里親になることを「おもしろそう」とも思っていたそうです。
2人は共働きだったため、乳幼児や小学生ではなく、中高生の子どもを預かる機会が自然と増えていきました。レスパイトや措置、一時保護された子ども、計27人の中高生の女の子の養育家庭(里親)を務め上げ、今に至ります。
さまざまな事情を抱えた子どもたちを、どう迎え入れ、どう送り出してきたのか。哲さんに語っていただきました。
◆里親になりたい人と里親夫婦とのトークタイム
次に、里親さんへの質疑応答タイムが設けられました。
Q:子どもによって預かる期間が異なると思います。お2人のケースを教えてください。
Q:里親になった後に、ギャップや葛藤を感じたことはありましたか?
Q:逆におとなしい子には、どのように接していましたか?
Q:どんなところが里親として大変だと感じましたか?
Q:短期間で子どもを預かる時、どんな気持ちで子どもと接していましたか?
◆最後に
最後はみなさんにアンケートをご記入いただき、イベントは終了しました。
今回は、多くの子どもを短期間養育してきた里親さんから、貴重なお話を伺えました。里親になるにはいくつかの要件がありますが、特別な資格などは必要ありません。
詳細は以下をご覧ください。
次回の里親カフェは25年1月18日(土)に開催!
お申し込みはこちらから
https://forms.gle/BtMszTHFNuzczotx8
また、過去のレポート記事も以下に掲載しておりますので、ぜひ併せてご覧ください!
https://note.com/setaoya
今後も 世田谷の里親相談室 SETA-OYA は、子どもたちが温かい家庭で生活できるよう、多様な取り組みを行ってまいります。