山川直人さんから記念コメントを戴きました
世田谷ピンポンズCDデビュー五周年記念公演に際し、漫画家の山川直人さんからコメントを戴きました。
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世田谷ピンポンズの名前と歌は、ちょっと前から知っていたのでした。
たぶんTwitterの誰かのツイートで知って、YouTubeで聴いていたのです。
一昨年の秋、同人誌即売会で漫画の本を売っていた私のところに、
ピンポンズさんが来てくれて「聴いてください」とCDを貰ったのでした。
それでそのあと下北沢の古書店でのライブに、
私もピンポンズさんを聴きに行きました。
以来いろいろ、おつきあいさせてもらってます。
私は気になる人が目の前にいても、
なかなか自分の方からは声をかけたりできません。
あとから知ったピンポンズさんの人柄も同じような感じなのですが、
よくぞ声をかけてくれたものだと、有り難く思っています。
ピンポンズさんの歌は初めて聴いたときから、
なんだか懐かしくて不思議でした。
それは私が高校生の頃よく聴いていた吉田拓郎を、
ピンポンズさんがリスペクトしているからだと、
これもあとになって知りました。
歌を歌って生活するのは大変だと思いますが、
漫画を描いて生活するのも大変です。
「あいつが頑張っているのだから、俺も頑張ろう」
これからも末長く、そう思い合う関係で
おつきあいいただければ幸いです。
山川直人
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僕がライブで訪れた街で純喫茶を探すようになったり、自分の住む街に行きつけの喫茶店ができた理由の一つは山川さんの「コーヒーもう一杯」に出会ったことが大きい。
当時、僕は東京に住んでいて、なんと珈琲が飲めなかった。
というか紅茶すら飲めず、喫茶店に入ってもレモンスカッシュとかソーダ水なんかを飲んでいた。(それもいいものだけど)
山川さんの漫画を読んでいると、なんといっても珈琲が飲みたくなる。
純喫茶に文庫本一つ抱えて入って「ブレンド」と注文する。
珈琲カップ片手に文庫本を読む。
これをやってみたい一心で僕は珈琲を飲めるようになった。
珈琲は奥が深いので、美味しいとか、まずいとか、酸味が、苦みが、どうのこうのということは全く分からなかったけれど、それでもいい歳こいて、これで大人の仲間入りだ、などと今さらながら思ったのだった。
珈琲が飲めるようになると色々な喫茶店に行ってみたくなる。
色々な喫茶店に行くようになると、そこに持っていく本にも凝りたくなる。
漫画もいいし、詩集もいい、文学もいいね、雑誌も、写真集も、なんてやっているうちに古本屋にも通うようになった。
大げさではなく、今の僕は山川さんの影響で作られている。
山川さんも言われている通り、漫画を描いて生活するのも、歌を歌って生活するのも本当に大変だ。
自分が好きなことをして生きていくのは大変だ。
なんでこんなに大変なのかと思う。
好きなことをやっているんだから耐えられるだろうと言われることもある。
もちろん耐えなくちゃならない。
でも好きなことをやっているからこそ耐えられないような時もある。
それでも、山川さんのような素晴らしい漫画家さんがいてくれることが本当に心の支えになっている。
一昨年の秋、勇気を振り絞って、CDを渡しに行って、本当に良かったと心から思う。
世田谷ピンポンズCDデビュー五周年記念公演
「都会、なんて夢ばかり」
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