品品喫茶譚第90回『京都 逃現郷 華麗なカレー』
ここ最近、茶の間にカレーを食べに行くことが多いため、少し辛いカレーに親しみ過ぎていた。
今回は逃現郷という喫茶店でカレーを食べてきた。と、またカレーか、これってカレーの食べ歩きブログでしたっけと思う方もいるかもしれない。しかし私は実際カレーばかり食べている訳ではないのである。いつも行く喫茶店にも当然足繁く通い、たらこスパゲッティやバジリコスパゲッティを食べたりしているのだが、それだと文章がスパゲッティブログ、いや、なんだかいつも同じ変わり映えのしない生活みたくなってしまう(もちろんそれは美しいことではある)ため、常に新しい場所、新しい気持ち、新鮮な生活を綴れ!といった具合で、どうしても目新しい場所について書くことになる。
さて、逃現郷はまだ新しい喫茶店なのだが、雰囲気はすごく良かった。どうやら店の方もまだ若いようだ。遅くまで開いているらしいのも嬉しい。近くにあったら、間違いなく作業したり、息抜きのために遅い時間に来るだろう。
牛すじカレーを注文する。
コクのある旨いカレーだ。そうこなくっちゃ。
珈琲ももちろんまいう。センスも良い。
残念だが、次に行かなくてはならない場所があったため、長居はせなんだ。店には雑誌や漫画も沢山置いてあった。時間があればまったりできそうだ。
今回の目的地、余波舎は店からほど近くにあった。以前、別の店で御世話になった方が始めた書店だ。店では香港フェアが催されており、良い感じ。
香港の街にある看板か何かを刺繍した靴下を購う。私は去年くらいから靴下に目覚めたのである。それまではずっと靴下なんてなんでもいいやん、見えないしー、とクールに決め込んでいた。しかし、ちょい前に少しいい感じの値段のするソックスをいただいて使い始めてから、ようやく靴下の重要性を知り、おしゃれな靴下を履きたい、ちゃんとした靴下を履いて往来を闊歩したい、という欲求が生まれた。
だので、私はいい感じのソックス(どっちやねん)を見つけるとなるべく購うようにしているのだ。こういうのを本当の洒落者というのだろう。
店をあとにし、しばし街を闊歩する。
購った靴下はカバンの中だが、今日の靴下もなかなかの代物だ。ぐいぐい歩く。
北大路通りまで出ると、道の反対側に翡翠が見えた。もちろん結構普段使いしているので、ここでは文章にしない。と、言いながら翡翠のことは最近ある雑誌に少しだけ書いたから、もうすぐ読めるかもしれない。多分27日くらいに発売するかも。と、最後は少しだけ宣伝するくらい狡猾になって、今日はこれにて。うんだば。