No.07【配布後のよもやま】目には見えない大きな力をもらいに
こんにちは、陰山です。
いつもは配布前の記事を私が、配布後の記事をまりえさんが書いているのですが、
たまには変則もいかがでしょうか。
すでに世田谷十八番を手に取ってくださった方、まりえさんの配布前の先読み記事をご覧くださった方はご存知かと思いますが、
No.07「奉仕と公私」では、太子堂八幡神社の宮司・畑中一彦さんにインタビューをさせていただきました。
いつか参加したいラジオ体操
取材当日は朝の6時から、境内で毎日行われるラジオ体操に参加して、
隅に置かれたテントの焚き火で温まって、
2時間たっぷりとお話を伺って‥。
何がすごいのかって、ラジオ体操から焚き火、インタビューに至るまでの全てが太子堂八幡神社内で行われているということ。
朝日を浴びながら体を動かして、焚き火から発せられる1/fのゆらぎで頭をリラックスさせ、畑中さんのゆったりと話す心地の良い声に包まれて‥。
なんと非日常的な朝なんでしょう。
仕事の都合で参加できなかったことがいまだに悔やまれます‥。
なんちゃって巫女さんだった遠い昔
実は私、十数年前に別の神社ですが、不思議なご縁から巫女さんのアルバイト経験がありまして。
大晦日の22:00〜26:00と三が日、それから秋のお祭りでおみくじやお守りを売っていました。
女の子だったらきっと一度は憧れるであろう巫女さん。これ、実は結構過酷で。
何が過酷かって、とにかく袴は寒いのです。
年末年始は寒さとの戦い。袴の下にヒートテックはもちろん、お腹と背中、足袋にまでホッカイロを貼って、参拝客をお迎えしていました。
ってそんなことはどうでもよくて、
大晦日から年末年始にかけて来られる方の顔が揃いも揃って清々しいこと。
破魔矢を手に持って甘酒で暖を取るおじいちゃんも、おみくじの結果に一喜一憂する学生も、みんな顔がなぜだか晴れやかでした。
お神輿の出る秋のお祭りでは、横目で見た宮司さんの姿はとても神々しかった。
巫女さんのお仕事が始まる前や休憩中に、忙しい合間を縫ってお話ししに来てくれた宮司さん。
あんなにパリッとしていたのに疲れた顔ひとつせず、穏やかだった。
畑中さんのお話を聞いて、そんな記憶が一気に蘇ってきました。
祈りに来るのはわけがあるから
一年に数回、単発でなんちゃって巫女さんをやっていた私とは当然違って、畑中さんは毎日神社を、氏子を、国家を守っていて。
ふらっと神社を訪れた参拝客には「あなたがここに来たということは、目に見えない大きな力を頂きたいから来たわけだから‥」と、
信仰のあるなしに関わらず、光冨さんのように氏子でなくとも、すべての人を受け入れる、迎える、包み込む。
畑中さんの言葉に触れた参拝客は、神社を離れる頃にはパワーがみなぎっていて「よし。頑張ろう」と心が入れ替わる。
私が十数年前に見た甘酒のおじいちゃんや、おみくじを持ってワイワイしていた学生たちの顔が晴れやかだったのは、神社そのものから発せられる目に見えない大きな力を浴びたからなんだろう。
と、ここまで書いて思い出した。
私、去年本厄だったのに厄除けに行ってない。ご挨拶も兼ねて畑中さんの元へ、一刻も早く行かなければ。
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最近Instagramのアカウントをようやく作りまして、あまりの使い勝手の良さにnoteが疎かにな‥らないように更新してまいりますので、引き続きお付き合いくださいませ。
太子堂八幡神社
〒154-0004世田谷区太子堂 5-23-5
東急世田谷線「西太子堂駅」北方 徒歩5分
開門時間 5:30〜19:00
社務所 受付時間 10:00〜16:00