夏なのさ ランタンパレード 緊急事態宣言明けの新代田〜代田橋〜明大前〜下高井戸〜豪徳寺〜梅ヶ丘を歩く。 全員白シャツのサラリーマン集団、大学生風男子グループ、空いたグラスが並ぶテーブルがその長っ尻度合いを物語る仕事帰り風の女性2人組...etc。 明らかに行き交う人が増え、開け放したドア越しに見える小規模な居酒屋や焼き鳥屋などの店内には、上気した酔客が、やや不安になるほどの距離感で身を寄せ合い、喧騒の中に身を委ねている。 緊急事態解除の報を受け、東京の街は、恐る恐る
世田谷通りと環七とが交わる若林交差点の角にあったドン・キホーテが閉店し、先月その空きテナントに、六本木より、某IT企業の本社オフィスが移転してきた。 いかにも環状線沿いの大型小売店感が漂いまくる外観で、「ザ・業務用」という風情を漂わせていたあのビルを、これまではおそらく洒脱な就業空間を有していたであろう港区の新進気鋭の企業が、現在はどのようにオフィス利用しているのだろう。 何となく気になり、真夜中、人気のないビル入り口の閉ざされたシャッターに近づいてみると、そこには社員の
せめてこのビルになら、歩き、言葉を発する生身の人間がいるのだろうか。 明るい照明のもと、場を持て余した店員さんくらいは。 ただドン・キホーテだけが、在りし日の日常の片鱗をかろうじて宿す、静止画のように凍てついた5月の新宿。
在宅勤務41日目。