本当に人や組織に興味ないんだね
先日、こんなニュースを見ました。
医療政策に関する調査に以前関わっていたことがあり、コロナ感染症や公衆衛生に関する政府の議論などは継続的に注目していました。公務員だった妻も、この分野のあれこれは少しだけ仕事と関連する分野だったようです。
妻はこのニュースを見て、早速、どこの審議会で誰がどうやって決定したのかについての情報を追っていました。私は「厚生科学審議会のどっかかな」程度で、自分の作業を続行します。それを見て妻が「○○はこの分野の情報収集や調査に関わっていたのに、本当に組織や人に興味がないんだね」と言いました。要するに、一度でも自分が追っていた情報も、関わらなくなった途端に興味ゼロになることに改めて特異性を感じたとのこと。
確かに私はその気質があります。辞めた会社の同僚と会うとき、同じく辞めた同僚たちは、元の会社の人事や人間関係のことをいつまでも話題にしていますが、私は誰がどこに異動したとか、今はどういう体制になっているかとか、一切興味がないのです。
真面目に働いてきた妻は、組織が上手く回っているかとか、どうやって遣り繰りしているかとか、そういうことが気になるんだと思います。自分がいなくなった後に残っている人のことが心配になったりもするのでしょう。
残念ながら、私はそういう気持ちも一切なく、野次馬的な興味関心すら湧きません。友人が前職の人事のことを辞めてからも話していましたが、関係がなくなった組織の人間関係を追いかけて何が楽しいんだろうと思っていました。
こういう視点で芸能人やスポーツ選手のことも見ていますし、歴史人物や政治家のことも見ているんだと思います。最初の話でいえば、「風邪が5類になった」という事実以外の情報は、棄却対象として私の中でフィルタリングされます。いやあ、本当に面白くない人間です。テレビ局に入社するような人とは180度異なる感性を持っているのでしょう。
こういう小さな反応一つをとっても、個人の本質がよくあらわれるものだなと思います。