
#2 放送大学大学院という選択
放送大学大学院に進学することが決まったところですが、そもそもなぜ数ある大学院の中から放送大学大学院を選んだのか。
それは次の4つが理由です。
放送大学大学院を選んだ理由
①自分のペースで学習を選択できるから
②場所や時間の制約が少ないから
③履修したい科目だけ取ることも可能だったから(修士選科生・科目生)
④学費が非常に安いから
場所や時間に捕らわれず、自分のペースでできることは最低条件でした。
例えば、通信制であっても週1回のスクーリングが求められるケースや、オンラインであっても、所定の時間に講義を受けなければならないケースも多くあります。それでも通学制と比べれば十分に制約は少ないのは確かですが、私にはもう少し必要でした。
放送大学大学院の場合、通常の科目では所定の期間に通信指導の提出や単位認定試験を行う必要がありますが、基本的には通学制のように所定の場所・時間で学習する必要がないため、自宅にいながら実施することが可能です。コロナ禍による部分もありますが、他の大学院と比べても時間や場所の制約は少ないです。
また、オンライン授業ではLMS(学習管理システム)上で課題の提出を行うのですが、基本的には中間・最終の2つの期限までに課題提出を終えれば良いため、学習の自由度が非常に高いと言えます。加えて、一部のオンライン授業では学習者間の相互評価を行うこともあるため、様々な人が学んでいるという実感をもつことができました。
学費の面では他校にも給付型奨学金の制度があるものの、ベースの学費は非常に抑えられています。

入学から修了までに必要な学費は約50万程度(2022年現在)です。例えば、東京大学大学院(法科大学院を除く)の年間授業料は50万程度(2022年現在)ですが、この他に入学料や2年目の学費も掛かることになります。一応、UoPeople(米国のオンライン大学)だと、他の学習サイトを通して得た単位等を流用することで放送大の学費と同程度の水準にすることも可能だと思われます($1=120円換算)。
メリットばかりではない
一方で、デメリットとしては「孤独になりがち」であることが挙げられます。
学修上の質問がしにくく、調べ事も基本的に個人で行う必要があります。
目的と目標設定を明確かつ具体的に行わなければ挫折してしまうと思いました。
何事も一人でやり続けるというのは困難が生じるもので、やはり様々な人の力を借りられる方がパワフルです。
その他の選択肢
社会人で大学院を目指すとなると、オンライン(通信制)が最も無理せずできる選択肢です。
また、オンライン(通信制)の大学院は国内外問わず選択肢のある時代となってきて、海外大学院に関してはUoPeopleやUCLなどはアリかもと思いました(ただし、UCLは放送大学大学院やUoPeopleよりは学費が高い)。
特にUoPeopleに関しては、Sophia Learningを用いて事前に単位を修得する等の方法によって大幅にコストを下げることも可能なため、全て英語というハードルあるものの非常に良い選択とも思いました。

最後に、
今の時点で将来、自分の子供に伝えたいと思うことは
・様々な人生選択があることに、いち早く気づいて欲しい
・学費や学修上のメリットについて書いたが、最も大切なのは「自分がどうなりたくて、どのような選択をするのか」
・あくまでも親が自身の人生の中で見つけた1つの道にすぎない。常に変化し続ける社会の中で、自分にとってよりベターな選択肢が現れ続けることを忘れないで欲しい。