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投資ファンドって何? わかりやすい解説

「投資ファンド」って言葉、聞いたことあるけどよくわからない…という人もいるのでは?この記事では、投資ファンドのしくみや種類など概要をかんたんにお伝えします。


1.投資ファンドとは?


投資ファンドは、たくさんの人からお金を集めて、プロが代わりに運用するしくみです。

みんなでお金を出し合って、投資のプロに「増やして!」とお願いするイメージです。自分だけでは難しい大きな投資や、いろいろなものに分けて投資することが可能になります。

│なぜ投資ファンドを使うの?

投資の知識がなくても、プロに任せられるので安心です。たくさんのお金がなくても、少ないお金で投資できるファンドもあります。いろいろなものに分けて投資することで、リスクを小さくできます。

投資ファンドは、いろんな人がいろいろな目的で使います。

▼使う人

  • 個人: 自分のお金を増やしたい人が使います。

  • 会社: 会社の資金を運用して、利益を出したい会社が使います。

  • 年金基金: みんなの年金を、将来のために増やしたい基金が使います。

  • 国: 国のお金を運用して、国の事業などに使いたい国が使います。

▼使う目的

  • お金を増やす: いちばん多い目的です。株や債券などに投資して、お金を増やします。

  • リスクを小さくする: いろいろなものに分けて投資することで、リスクを小さくします。

  • 特別な投資をする: まだ世に出ていない会社や、土地などに投資します。

  • 社会貢献をする: 環境問題など、社会のためになる事業に投資します。

たとえば、個人が使う場合は、将来のための貯蓄や、老後の生活費のためにお金を増やしたいという目的が多いです。会社の場合は、事業で得た利益をさらに増やすために使います。年金基金の場合は、将来年金をもらう人が困らないように、お金を増やしておく必要があります。

このように、投資ファンドは使う人によって目的が違います。でも、基本はお金を増やしたり、リスクを小さくしたりするために使われることが多いです。

│投資ファンドの代表的な3つのタイプ

投資ファンドにはいろいろな種類があります。

▼投資信託
たくさんの人から広くお金を集めるファンド。比較的少ないお金で投資できます。株や債券など、売り買いしやすいものに投資することが多いです。

海外ではブラックロックやバンガード、国内では野村アセットマネジメント、三菱UFJアセットマネジメントなどが有名です。

▼ヘッジファンド
お金持ちや会社などからお金を集め、高いリターンを目指すファンド。リスクも高いです。特別な方法で投資することもあります。ブリッジウォーター・アソシエイツ、ルネサンス・テクノロジーズなどが有名です。

▼プライベートエクイティファンド
まだ世に出ていない会社などに投資するファンド。高いリターンが期待できるかわり、リスクも高いです。会社の成長を助け、会社がお金を稼げるようになったときに利益を得ることを目指します。

カーライル・グループ、KKR、ブラックストーンなどが有名です。

│投資ファンドの歴史 – 昔からあった?

投資ファンドの考え方は、意外と昔からありました。

▼昔のヨーロッパ
十字軍の時代、遠征に行く人が財産を信頼できる人に預けるしくみがありました。これが、財産を人に任せるという考え方のルーツの一つと言われています。

▼近代の投資信託
今のような投資信託の原型は、19世紀のイギリスで生まれました。その後、アメリカで大きく発展しました。

▼ヘッジファンドの誕生
ヘッジファンドは、第二次世界大戦後の1940年代後半にアメリカで生まれました。

日本でも、高度経済成長期に国や企業の資金調達のために投資信託が活用されたり、1990年代にはじめて上場投資信託(ETF)が登場したりと、時代に合わせて変化してきました。

2.投資ファンドの規模


投資ファンド業界は、非常に大きな規模のお金が動いています。規模を測る指標はいくつかあります。

▼運用資産残高(AUM)
ファンドが運用しているお金の総額。世界最大の運用会社であるブラックロックは、数兆ドルもの資産を運用しています。日本の投資信託全体でも、数百兆円の規模です。

▼販売額
投資家がファンドを購入した金額。市場の状況によって大きく変動します。

▼収益構造
ファンドマネージャーの収入源は、管理報酬と成功報酬です。管理報酬は運用資産残高に比例するため、運用規模が大きいほど収入も大きくなります。

│投資ファンドのお金はどうやって増える?

ファンドマネージャーは、みんなから集めたお金を、株や債券、土地など、いろいろなものに投資します。投資で得られた利益は、投資した金額に応じてみんなに分けられます。

どんな方法で運用するかは、ファンドによって違います。株だけにするファンドもあれば、債券や土地、いろいろなものに分けて投資するファンドもあります。

│投資ファンドの「中の人」はどうやって稼いでいるの?

ファンドマネージャーがお金をもらう方法は主に2つです。

▼管理報酬 – 運用のお金に応じて
運用しているお金の額に応じて、お金をもらいます。これは、ファンドを運営するための費用にも使われます。

▼成功報酬 – うまくいったときにもらう
運用がうまくいったときにもらうお金です。これは、ファンドマネージャーのやる気を高めるためのしくみです。このしくみによって、ファンドマネージャーはみんなの利益が大きくなるようにがんばります。

│投資ファンドの注意点 – リスクとお金

投資ファンドには良いことだけでなく、気を付けることもあります。運用がうまくいかないと、投資したお金が減ることもあり、手数料も当然かかります。また運用資金も必要です。

まとめ

投資ファンドは、プロに任せられる便利なしくみですが、リスクもあることを知っておきましょう。投資を始めるときは、自分の目標やどこまでリスクを取れるかを考えて、合うファンドを選ぶことが大切です。

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