物流倉庫勤務経験者が観た映画『ラストマイル』感想
テレビCMから流れる満島ひかりさんの
「止めませんよ、ぜったい」のセリフだけを聞いて、
この映画を見たいと思った。なんの前情報も得ずに。
私はある外資系ECサイト会社の国内最大級倉庫で数年働いたことがある。
また、
このECサイトの出品アカウントも持っている。
おそらく
このECサイト会社がモデルであろうが、
このロケ現場(倉庫内)はトラスコ中山さんと知り、それも
今の仕事と関係があるのでつまるところ、
縁がある?関わりあう業界?に
未だに私は居るんだな、
嫌な社会にいるけど、
私はその嫌な社会にいる人々は
好きだな。
自分の経歴を話す時に無くてはならないこの職歴。
なぜかというと、自分の常識では考えられなかったあまりにワンダーな世界で、
また、そこで働く人々と関わったことで、
この世の中が下請けと言われる人々のおかげで回っていることを実感したからだ。
窓のない、人を番号で呼び人をロボットとして使うこの世界(倉庫)は、
私の仕事に対する向き合い方を変えたようにおもう。
次の職業についたときに、1番気を配ったのは宅配便の配達員さん。
映画みたいなメディカル便ではないが、
顧客満足度を高めるためには納期を守ることが重要で、
そのためには届く予定の品物をより早く届けていただく。
送りたい品物を明後日ではなく
明日届けていただくためには
ムリを承知で頼む。
そのためにもこの地区担当の配達員さんと懇意にして
自分も覚えていただき、
配達員さんは必ず名前でお呼びして
ほんとうに数々の難局を乗り越えることができた。
ラストマイルで働く配送者の方が、たとえ過酷な仕事であったとしても、その仕事を投げ出さずに必ず配達することを本当に尊敬し、
讃えなければならないとEC会社
倉庫にいるときに思った。
劇中の佐野亘(火野正平)さん親子
光っていた。
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