3月号座談会「行政府とデザイン(後編)」
前編はコチラ。後編では行政職員によるデザイン系プロジェクトや、行政府のデザイン系の人材採用のケースから、行政府とデザインの関係を考えます。
Policy Lab. Shigaの挑戦
瀬下:後編では、まず滋賀県の県庁職員有志が2017年から2018年にかけて業務外で行った、Policy Lab. Shigaというプロジェクトを紹介します。読者の方も既にある程度知っているかもですが、いわゆるデザイン思考的な手法を政策形成プロセスに導入していこうという目的で始まり、知事に提言を行うというところまでやっています。18年末に一度解散したものの、2019年度には中心メンバーが県庁内でのデザイン思考の研修で講師を務めるなどの活動が行われています。
太田:Policy Lab. Shigaは自分も参加した座談会で話題になったのですが、そのときはデザイナーやリサーチャーの視点で議論されていたので、現場の話は気になりますね。
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