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川崎の名産品へ~仲間たちと作る『はーぶこーでぃある』~

こんにちは、セシーズイシイ広報担当です!
2022年7月、今年も待ちに待った『はーぶこーでぃある』を使ったドリンクの販売が、新城テラスでスタートしました♪

はーぶこーでぃある✨

『はーぶこーでぃある』」は無添加のハーブシロップです。原材料のハーブは、川崎市宮前区の社会福祉法人はぐるまの会の『はぐるま農園』さんが、施設の利用者さんと大切に育てた無農薬ハーブを使用しています。
毎年7月頃にハーブの収穫が行われていて、現時点では「フレッシュホーリーバジル」「ミントブレンド」「レモングラス」の3種類のフレーバーを新城テラスでお楽しみいただけます♪(※ハーブの在庫次第で、提供が困難な場合があります)

実は、ハーブが苦手だった広報担当…ですが、『はーぶこーでぃある』でハーブを克服することができました☺️
本日は、そんな『はーぶこーでぃある』の開発背景について、新城テラス店長の小林にインタビューした内容をお届け!これを読むと『はーぶこーでぃある』がもっと好きになること間違いなしです✨

■『はーぶこーでぃある』とは?

『はーぶこーでぃある』はハーブを凝縮させたシロップで、原材料となるハーブは川崎市の「社会福祉法人はぐるまの会」(以下、はぐるまの会)の仲間たちが育てている無農薬ハーブを使用しています。

はぐるまの会は、知的に障害のある方々が、力いっぱい働くための作業所と、生まれ育った地域で生き生きと暮らしていくためのグループホームを運営している社会福祉法人です。
はぐるまの会スタッフの福田真さんが「このハーブをもっと広めたい」「ハーブを栽培している仲間たちが、もっとやりがいをもって働けるように、出荷されたハーブがどんな風に利用されているか、栽培している仲間たちに見せてあげたい」という思いから、『はーぶこーでぃある』のプロジェクトはスタートしました。

そこから、福田さんが、川崎市内で活躍するクリエイターチーム「ノクチ基地」の村瀬成人(※1)さんに相談を持ちかけ、新城テラス店長の小林に商品開発の相談を頂きました。その後小林から、ハーブを使用した濃縮シロップであるハーブコーディアルを提案、小林を中心に新城テラスオーナーの石井と共に様々なハーブを使って商品化。
素材のハーブの生育をはぐるま農園さん、商品化を新城テラス、パッケージデザイン等を村瀬さん。そして、製造を旬すい亭さんが実現(※2)。自然と各自の役割をつくって、実現させていきました。

タウンニュース様の記事から引用(※3)

ハーブコーディアルのつくり方はとてもシンプルで、ハーブを煮出してそこに砂糖を混ぜ合わせてつくります。
工程もシンプルで、材料も少ないからこそ、ごまかしがきかない。小林は理想の味を表現するための試作を何度も重ねたと言います。
なかでも難しかったのはハーブの煮出し時間や蒸らし時間などの時間調整です。
少しの時間調整の違いで味が変わってしまう点に頭を悩ませながら、煮出し時間を1分単位で短く調整。
ハーブの風味を出しながらえぐみが出ない理想の味を見つけ、2017年に『はーぶこーでぃある』」が誕生したのです。
はぐるま農園の仲間たちが育てたハーブを最大限に生かした本商品は、その後2018年に“かわさき名産品”にも認定されています。(※公開時点では、店内での飲料販売のみ実施中です)

■新城テラス店長・小林美代インタビュー

そんなはーぶこーでぃある開発の立役者、新城テラス店長・小林に、はーぶこーでぃあるについて気になることを広報担当から質問してみました!

新城テラス店長の小林に突撃取材!笑

―今年の『はーぶこーでぃある』の開発で悩んだことはありますか?

毎年生産するなかで、レシピデータ通りに生産をしても、なぜか味が少し変わってしまう…そんな違和感に悩みました。
「絶対あの味を出さないといけない!」と完璧を追いかけすぎて、納得いく味にならなかった時は製品化を諦めて破棄する時もあり、何をしているんだろうと気持ちが迷子になったこともあります。

もちろん毎年収穫するハーブも、天候などの影響で、質や状態が収穫年によって変化しているんですよね。なので、ハーブの生育を担当されている、はぐるま農園さんとは、これまでに何度もハーブの生育方法について議論してきました。
そのうえで、最後に調理してお客さまに楽しんでもらうのは私たちの腕の見せ所です。
その時々のハーブの状態を加味しながら、はーぶこーでぃあるを楽しんでもらうために調理方法は常に改善していますね。

結果的に、過去のレシピ通りではなく、目の前にあるハーブの状態を見て、自分の感覚を信じ、そのハーブが一番美味しくなることを考えてレシピを更新し続けられるようになりました。
なので、お客様には毎年、ハーブの状態に応じた、『はーぶこーでぃある』を楽しんでもらえるんじゃないかなと思います!

―2022年の『はーぶこーでぃある』づくりにはちょっとしたアクシデントがあったと伺いました。

定番化していて新城テラスでも人気のフレーバーのひとつがレモングラスなのですが、残念ながら今年は天候の影響でレモングラスが思うように育たず、当初うまく収穫できなかったんです。
天候や栽培方法の変更など複雑な要因が重なり、育たなかった理由は明確に分からなかったのですが、レモングラスが育たなかった畑を直視したときは「どうしよう、レモングラス、今年つくれない…」と急激に不安になりました。

ただ、その事実と向き合うことで、「今年収穫できるハーブだけを商品にしよう」と今年の第一弾の販売メニューにレモングラスを出さない決断を選択することができました。
「今年もレモングラスからまず作っていこう」と思っていたくらい毎年出ている定番のフレーバーだったので、この決断をしたことは、私にとって大きな進歩でした。
その後、少し時間を空けて、今ではレモングラスもメニューのラインナップに入っていて、お客さまに様々な味わいのはーぶこーでぃあるを楽しんでいただいています!

―今後のはーぶこーでぃあるに関する取り組みについて何か考えていることがあれば教えてください!

今後は、様々な飲食店で、『はーぶこーでぃある』を使っていただけるように取り組みたいと考えています。
武蔵新城には、様々な飲食店がありますし、ドリンクやお酒のアレンジとしてぜひ使って頂きたいです。
例えば、武蔵新城の1000Beroの際には、武蔵新城の飲食店で使用いただき、お客様からも好評いただいたそうです。
はーぶこーでぃあるを使ったドリンクに興味のある飲食店さんは、ご連絡いただけると嬉しいです!

***

どのエピソードからも、小林のお客様に届ける商品づくりへの思いを広報担当は感じました。
だからこそ、毎年考えをアップデートしていく柔軟な考えのもと、はーぶこーでぃあるが生産され続けているのだと思います。
広報担当も、試飲しているのですが、「ミントブレンド」は爽快感に溢れ暑い夏にぴったりで、「ホーリーバジル」はハーブが苦手なメンバーからも飲みやすく美味しいと大絶賛でした。定番の「レモングラス」はもちろん美味しいです!
気になる方はぜひ、新城テラスへお越しください♪

これからもセシーズイシイのnoteでは、武蔵新城というまちの変化や、まちを楽しむちょっと良い情報をnoteやSNSでお届けします♪

■新城テラス
HP:https://terrace.seses-ishii.jp/
Instagram:https://www.instagram.com/shinjoterrace_musashishinjo/?hl=ja

■はぐるまの会
HP:https://hagurumano-kai.com/

■ノクチ基地
https://nokuchikichi.com/

■ロイヤル・ミュー株式会社
https://www.instagram.com/royalmyu/

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※1:当時はまだ「ノクチ基地」は立ち上げ前。
※2:旬すい亭さんは2020年まで製造を担当いただきました。
※3:引用元の記事はこちら:https://www.townnews.co.jp/0204/2017/09/29/400701.html