【待って好きすぎるこの本】さくらのまち/三秋縋
あらすじ
作者
三秋縋
評価:★★★★★
最高だったの一言に尽きる
作者データメモ(chatGPTから引用)
三秋縋(みあき すがる)さんは、現代の日本文学において注目を浴びている作家の一人です。彼の作品は、感情的に繊細で、読者に強く響く部分が多い印象があります。特に、彼が描く人物や関係性の描写は非常にリアルで、どこか痛々しくも共感を呼ぶものがあるため、多くの読者に支持されています。
読みたてほやほやの感想☁️
「さくらのまち」は偶然本屋さんで見かけて、表紙に一目惚れした。
なんていうか、あいみょんとか、小松菜奈とかの芯の強さも感じる女の子が印象的で、直感的に惹かれた。
ミステリーとあるけど、どんな展開になるのか、どんな書き方をするのかが未知でした。
(恥ずかしながら、三秋さんという作者さん自体知らなかったけど、今まで知らなかったことが悔やまれるほど最高だった。)
数ページ読んだらもう「あ、これ絶対面白い」って感じた。
なんていうか、独特で、どんどん引き寄せられていくような感覚。
色々な感情が鮮明で、リアルで、その場に自分がいるような感覚、私めっちゃ久しぶりだったな(笑)
特に、高砂澄香にはやられた。高砂澄香という人物が、愛おしくて、切なくて、たまらなく羨ましくって、
ああ、こんな魅力的な人間がいるんだって、完全敗北した気持ちになる。
だけど本人からしたら、悔しくて痛くて脆くて、そんな人生だったのかな。
なんでこんなに魅力的なんだろう。
変な感想かもだけど、この本で感じた悲しい気持ちや痛々しい感情に対して、出会えてよかった、って嬉しくなった。
決して誰もが幸せなエンディングではなかったかもしれないけど、
それでも、ああ、この感情が知れてよかった。この登場人物たちと出会えてよかった、と思える作品。
映画化とかしてるのかな〜〜 個人的には絶対してほしくない(笑)
したとしても、観たくないな、と。
決して映画アンチではないけど、この小説の中の澄香や他の登場人物をこせる愛おしさをきっと私は感じることができないだろうから。
人間って脆さや弱さを持って「人間らしさ」が出るのかも知れないね。
そう思うと、一般的にマイナスと言われている痛みや悲しみの感情も、愛おしくてたまらない。
この本に出会ったからには、一生懸命に生きていけたらいいな。
三秋さん、うん、すき。好きすぎた。
あんなに分厚い本なのに一気読みしてしまった(笑)