夢 ロフトおじさん
仕事終わり、帰宅するとなんだかいつもとは何かが違う雰囲気。
ロフトから顔をだしている知らないおじさんがいる。
決して清潔とは言えない身なり。
髪も長くて顔はよくみえないが、割りと端正な顔立ちをしてるらしい。
年齢は30~40代くらいだろうか。
驚いたが、なぜだかそんなに恐怖心はなかった。
それから私の家に居座ることになる。
主に居場所はロフト。
ロフトから私の生活圏内にでてくることはない。
会話もない。
何日か経ったころ、テレビのニュース。
『人権をのっとり、住宅に居候する事件が多発』
示唆されていたチェック欄にはいくつも自分の状況に合致していた。
人権をのっとられた人は、何もかも自分の意志での決定権がない。
のっとった人の許可がないと何も決められない。
飼われているのと同じ。
私の人権をのっとったその人は、他人にはかなり鬼畜な仕打ちをしているらしい。
あるときはホホジロザメのいる池を、裸足で岸まで泳いでいけ、
あるときは、ふと目が覚めると
捕まえてきた知らない男をロフトから宙吊りにして尋問していた
ぎりぎり生きているといった様子。
私はそのまま二度寝に入る。
完全に目が覚めると、連れてこられていた男の姿はない。
ただ、ロフトの男はずっと私には優しかった。
後日、朝起きたら声が出ない。
近くにロフトの男がいる。
初めて私の生活圏内に男が入ってきていることに薄々気付き始める。
喋れないから筆談してもいい?
と聞いて許可もらう。
筆談で質問したのに、伝言ゲームのように背中に答えを書かれる。
ぜんぜんわからなくて何ターンかする。
そこで目が覚める。