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【組織開発】仲良しクラブはいらない
こんにちは、組織開発実践コーチの「はやまこ」です。
リアルな「組織開発」活動のため、「はじめ方」「活用方法」「人材育成」などをテーマに書いています。
組織には、本来の目的が必ずあります。
会社だけでなく、自治会、組合、お祭り実行委員会など、何かしらの成果を出すために人は集まっているのです。
良い組織の「良い」とは?
その組織が目的に到達するためには、充分に機能する「良い組織」であることが大切です。
では、ここで言う「良い組織」の「良い」とはなんでしょう?
組織開発では「効果性」「健全性」の両方を兼ね備えたチームや組織を目指します。
「効果性」とは、成果を出せる!という意味です。
同時に、その過程がメンバーの経験や学びにつながり、人と組織の「成長」をもたらすことも含みます。
つまり「成果と成長」を同時に生み出せるのが「効果性」のある組織です。
もうひとつ「健全性」とはどういう意味でしょう?
たとえば「明るくイキイキ働ける職場」は「健全性」があると言えます。
成果や成長が得られても「どよーん」と暗い職場では、人はストレスを感じるし楽しくない、そしてやる気も出てきません。
結果を出せてもその過程が辛いのでは「良い組織」とは言えないわけです。
「仲良くなること」は目的ではない
組織開発では「関係の質」を整えることから始めます。
ただし、これは「仲良くなる」ということではありません。
アニメの「スラムダンク」や「ハイキュー」、「ぼくらのヒーローアカデミア」などでは、メンバーが様々な困難や衝突を乗り越えて「良い組織(チーム)」に成長していく過程が描かれています。
でも、みんながけっして「仲の良い友達」というわけではないのです。
いつも喧嘩ばかりしているチームメイトだったり、お互いに絶対負けたくないライバル同士だったり。
感情的にはいつもギクシャクするのに、チームとしては協力できて、大きな成果を達成するというストーリーです。
対立する登場人物たちは、仲が悪くても相手の行動パターンがよくわかっています。
だから、効果的な連携プレイが可能なのです。
関係の質のポイント
「関係の質」を整えるには、三つポイントがあります。
・自分を知る(自分が相手にどう見えているのか客観視する)
・相手を知る(相手の能力やクセ、好き嫌いを把握する)
・相手に興味関心をもつ(相手が提供してくれるメリットは?)
これらがチーム全体で醸成されてくると「関係の質」が整ったと言えるでしょう。
「仲良しクラブ」ではなく、「効果性」「健全性」を備えた「良い組織」づくりを計画的に行うのが組織開発なのです。
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