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台湾に行く(その②台南)

台湾高速鉄道で台北から台南へ。
台湾高鉄は日本から輸出された新幹線の技術が使われている。
そのため、ほぼ日本の新幹線であった。

台湾高鉄チケット

途中、新竹という駅に停車した。
こちらは再開発されたのだろう、綺麗な駅前だった。

台湾高鉄の台南駅に降り立つ。
当然だが台北よりも暖かく、またこの日は天気も良かった。

台湾高鉄の台南駅ホーム

台湾高鉄の台南駅からは、台湾鉄道の台南駅まで移動が必要だ。
台湾高鉄の台南駅は、台湾鉄道の沙崙駅と隣接している。

沙崙駅から20分程度、各駅停車に揺られる。
台湾鉄道の台南駅に着く。
1番線が改札に面しており、幼少時代の記憶にあるJRの駅を想起させる作り。

台湾鉄道に乗り換え

駅から宿まで歩く。
大立大飯店というのが今日の宿。
外観は古いが、室内はリフォームされていた。
また、フロントでは日本語が通じた。

広めの部屋にアップグレードされていた

ただし、本日の宿はトイレットペーパーを便器に流せない。
使ったトイレットペーパーは便器横のごみ箱に入れる必要がある。
なお、その箱に蓋は無かった。
冬はまだしも夏はとんでもない状況になりそうである。
便器でトイレットペーパーを流せないのは、台湾だと一般的らしい。
私が海外で生活するのは厳しそうだ。

ホテルの水回り

まだ時間は昼過ぎだ。
近くのカフェに歩く。

東京まで何km?

十八卯茶屋は日本統治時代の建物をリノベしたカフェだ。
前日のコーヒーで失敗した感があったので、今日はお茶にトライ。
紅茶と烏龍茶を注文した。

メニュー(アイス)

紅茶は甘めだがあっさり。
高級な「午後の紅茶」という感じ。
例えが思いつかず、紅茶について経験が少ないことを自覚した。

台南老紅茶

烏龍茶は阿里山を注文したつもりだったが、梨山だったらしい。
会計時に気が付いた。

メニュー(ホット)

ただ、この梨山烏龍茶がとても美味しかった。
上品で優しい花の香りのようだ。
飲む前に鼻から匂いを存分に吸い込んだ。
味もグッド。
渋みは全くなくて、すーっとハイペースに飲めてしまうお茶。
今回のような偶然の出会いが旅の醍醐味かもしれない。

梨山烏龍茶

店を出て歩く。
台南は、台北よりも落ち着いている。
この空気感はいいぞ。

湯徳章紀念公園を直進して台南愛国婦人館に着く。
ここも日本統治下の建物。
2階の窓には夕日がさしていて、台南孔子廟が近くに見えた。
落ち着く空間だった。

湯徳章紀念公園方面に戻り、国立台湾文学館 (旧台南州庁)に立ち寄る。
台湾は日本統治も含めて様々な外圧を受けており、その歴史は文学からも見て取れるという内容だった。
日本語で解説がある展示も多くあり、楽しめた。

台南の風景

そこから中正路を歩いて林百貨店に向かう。
林百貨店も日本統治時代の建物で、今は土産販売がメインだ。
屋上に機銃掃射の弾痕が残っていることも含めて建物は興味深かったが、それ以外は特に見どころがなく、数十分で撤退した。

台南では歩行者が少ない。
現地の人はバイクか自動車なのかもしれない。

台南には電柱がある。
台北では殆どが地下化されているらしく、電柱を見る機会は無かった。

台湾では聞き覚えのある通知音が鳴る。
LINEを使っている人が多いらしく、LINEPAYが使える旨の表示も多々見た。

いい時間になったので夕食に向かう。
北上して台南公園の横を通り過ぎ、湯馨面食館に入る。
夫婦2人で営業しているようだ。

テレビでは「あたしンち」が放送中

メニューを受け取って、ペンで数字を書き込んでいく。
サイゼリヤと同じ運用である。

メニュー

酸辣湯、魯肉飯、水餃子を注文した。

酸辣湯はあっさりしている。
盛り付けも日本みたいに見た目に気を遣っている。
ビジュアルはラーメンみたいだ。
キクラゲがコリコリ。

酸辣湯

魯肉飯は、台北の店より美味しいと思った。
肉の脂が甘い。
米の炊き加減もちょうどよい。
胡椒が効いていたっけ。

魯肉飯

水餃子は皮がモチモチ。
肉汁が溢れてくる。
こちらも美味しい。
一口サイズでありペロリであった。

水餃子

満足して店を出た。
公園路を南下して民族路二段を右折。
しばらく歩くと右手に赤い迫力のある建物が見えた。
赤崁楼という観光地らしい。
その対岸に今日のデザートの店があった。
二日続けての豆花である。
同記安平豆花にはイートインスペースもあったので、店内で食する。
本日はタピオカをトッピングしたが、何か魚卵みたいだった。

台南での豆花

値段は安めでグッド。

メニュー表

その後、ホテルに戻った。
部屋で改めてマップを眺めていると、同記安平豆花からホテルまでの間に玄状元糕という美味しそうなスイーツ店があることを認識した。
Sさんがテイクアウトしに行ってくれた。

狀元糕

これは狀元糕と言って触感はモチモチ。
台湾版のかるかんといった感じ。
豆花よりも好きである。
Sさん、夜な夜な調達してくれてありがとう。

因みに本日の宿、ドライヤーは日本製で性能が良かった。
地味にポイントが高い。

思わず撮ったテスコムのドライヤー

翌朝、このホテルには朝食も付いていたので軽めにいただいた。
おかずが多くて嬉しい。
おかゆに豚肉をトッピングして食した。

朝食①
朝食②

朝食を軽めにしたのは理由がある。
この後、台南を発つ前にイカスープの有名店に向かうためだ。
早速ホテルをチェックアウトする。

南西方向に歩く。
葉家小巻米粉はイカスープの名店でビブグルマンにも掲載されたとか。
家族経営のその店は、小さめだが賑わっていた。
メニューは3種類のみ。
値段は約650円。
イカが大きくて食べ応えがある。
正直、スープはごく普通。
旨味はそこまで感じず、生姜が目立っていた。
これで650円は正直高いな、という印象。

セロリ入りのイカスープ

サクッと店を出て、台湾鉄道の台南駅を目指す。
相変わらず歩行者は少ない。
朝だと空気も綺麗な感じ。
天気は快晴で気温も快適。

本日は、台南駅から更に南下して高雄駅を目指す。

高雄行のチケット

台湾高鉄は駅までのアクセスが良くないので、台南→高雄の様な短距離移動には不向きである。
在来線特急に乗ればよかったが、各駅停車を選択してしまった。
これに乗って80分くらい、居眠りしながら高雄に向かった。


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