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労働時間について

労働時間の基準は2つある。
一つは、法定(外)労働時間。
もう一つは、所定(外)労働時間。

法定労働時間は文字通り、法律で定められているライン。
「1週間(40時間)✖歴日数/7日」を基準にするらしい。

  • 月の歴日数が31日の場合、法定労働時間枠は177時間06分

  • 月の歴日数が30日の場合、法定労働時間枠は171時間24分

  • 月の歴日数が29日の場合、法定労働時間枠は165時間42分

  • 月の歴日数が28日の場合、法定労働時間枠は160時間00分

つまり、その月の休日が多いと、稼働1日あたりで働くことができる枠が増える。
逆に、その月の休日が少ないと、稼働1日あたりで働くことができる枠は減る。

前職で休暇を取ると、残業可能枠が復活したように見えた理由はコレだ。
そもそも新入社員以外は専門業務型裁量労働制が適用されて残業代という概念は無いから関係ない話ではあるのだが。
一応外向きに会社が健康管理してますよって数字を作るために計算していたにすぎない。

前職のHPを見ると、従業員一人あたりの月平均時間外労働時間は「7.8h」とされていた。
明らかにやりすぎである。
どんな風にこねくり回したロジックで弾いた数字なのかは知らないが、こんなことをしても入社後ギャップが大きすぎて企業も社員も不幸になるのではないか。

組織に所定労働時間という概念がある場合、その企業はホワイトな傾向があると言えるだろう。
例えば、住友商事。
ここは所定労働時間は7時間15分。
ということは、法定労働時間が適用された環境で従業員がノー残業だったとしても、それが住友商事の社員の場合だと、15時間分の残業ということになる。

企業ごとに労働時間の基準が異なる以上、単純な時間外労働時間での比較は意味を持たないのである。

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