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2023年度NST専門療法士の試験対策と試験問題・傾向まとめ
※試験問題の誤字脱字、レイアウト修正しました(2024.09.08)
こんにちは!
毎年秋に実施されるNST専門療法士認定試験。
私は昨年受験し無事合格しましたが、初めての受験でしたので非常に緊張しました…。
実際、唯一の過去問題集1(しかも古い)と基本問題集だけで本当に闘えるのか不安で仕方ありませんでした。おそらく同じ心境の方もたくさんいらっしゃるのでは?
そこで、受験を考えている方、すでに勉強を始められている方に、当日の流れから試験内容を踏まえた勉強方法など、あくまで主観にはなりますがお役に立ちになればと思って本記事を書いてみることにしました。(私の後輩にも合格してもらわないと業務負担が…)
試験当日の流れ(経験談)
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私は都内在住なのですが、試験は午後からなので当日朝の新幹線で行くことにしました。
それでも早めに現地に着いておきたかったので5時起きでした。
要らぬ心配を考えたら身体的・精神的にも前日入りするのもありだったかもしれません。
朝早い新幹線なので車内で集中して復習しようと思ったら外国人でびっちり満席でまぁ賑やかなこと…。
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着きました!
外人さんたちは途中駅でほとんど降りず終始賑やかな車内でした…。
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ここから国際会館まで地下鉄で20分。
まだ受付開始まで時間もあるし、カフェで勉強しながら早めに軽食を済ますことにしました。
「よしっ、行くか」とカフェを後にしようと受験票を確認していたら、「あれっ?時計がない!?」
そうなんです。会場には時計が設置されていないので腕時計を持って行かないといけないのです。
職業柄、腕時計は業務中邪魔になるので付けない習慣があったため、その感覚で来てしまいました…。(そういえば注意事項に書いてあったのは把握していましたが失念していました。)
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急いで京都駅前のヨドバシカメラで時計を購入し、会場に着きました!
会場は駅直結で通路には屋根があるので濡れずに移動できましたが、連絡通路が意外と距離ありました。
ここは人の流れについていけば迷わずに済みます。
キャリーケースを持った人もそこそこいて、前日入りの方でしょうか、お疲れさまです。
なるほど、受験者数は1000人ぐらい。
実地修練の受け入れ施設・定員は少ないと思っていましたが、全国で見たらこんなになるんですね。
受験票に記載されている受付時間は人によって異なるみたいです。混雑回避のために分散受付しているのでしょう。
一応ですが、遅刻は試験開始30分後まで入室を許可されているので、仮に受付時間を過ぎてしまっても普通に入れてもらえます。
顔付きの身分証明証を見せて、顔も確認され替え玉はないか入念に確認されました。
指定された座席に着席します。
アリーナのようなとても広い空間に2人掛けの長机が整然と並んでいます。
お隣の方と接触しない(お互いの教科書や資料を広げてもぶつからない)くらいの距離に余裕がありました。
トイレは集中して混むので(特に女性は受験者も多いので)早めに済ませるのが良いです。
さて注意事項説明が始まります。
問題、回答用紙の配布に時間がかかります。
試験が始まりました!(緊張)
★試験時間は120分、全70問
★60分経過したら途中退出可
ボリュームは35-40ページぐらいだったと思います。とりあえず順番に解いていきます。
「はいはい、なるほどね。こう捻ってきたか。」
脳裏にあの問題のページが浮かびます。
その記憶を頼りに解き進めます。
「最後の2つが絞りきれない!(汗)」
なんかどっちも合ってる、間違ってる気がする…
でもここはひっかけないだろう
「覚えるの苦手な部分を突かれた!」
やっぱり出題されちゃったのね…
「ガイドライン系は読んでなければ解けません」
その通りです。
前半戦、こんな自問自答を繰り広げながら、最終的には60%超えれば良いんだからとあまり立ち止まらないようにしました。
前半の45問を解き終わった時点で50分経過
後半は症例問題。25問で70分。
「なかなか良いペースじゃないか!」
しかし、そう思ったのも束の間…
「症例がかなりの長文!」
「関係ない検査値もフルセットで書いてある」
「しかも異常値にHやLなどの補足も全くない」
やはり臨床という名称がつくだけあってなのか、日頃から検査値を見る習慣がないと、どこが問題の要点なのかわからないようになっているんですね。毎日見ている私からしたらそれほど難しいとは思いませんでしたが、職種によっては不利になるかもしれません。
羅列されている検査値からいかに短時間に異常値を見抜くかがポイントです。(とにかく早く!)
問題によっては1番目が解けないと2番目も解けないようになっているのもありました。
後半戦の半分ぐらい解き終わった時点で80分経過
「めっちゃ時間かかってる、やばいかも…」
ぎりぎりに解き終わる可能性が出てきました。
時間ばかりが気になって途中集中できなくなりかけましたが、時計を見ないことにしました。
そういえば60分経って途中退室した方がちらほらいましたが、「えっ、このボリュームで終わったの!?」って驚きました。
残り5問まできました。もうお腹いっぱいです。
読み解くのが疲れてきました。
最後の問題を解き終わって時計を見たら残り10分!
もう振り返るのはやめて、マークミスがないか確認を徹底しました。
試験終了です!
あー疲れた。とりあえず終わった開放感です。
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15時に試験が終わり、皆いっせいに駅に向かいます。
私は15分ぐらい敷地内で待ってから京都駅に向かいました。とはいえ始発駅なので座れました。
京都駅に16時前に到着し、せっかくだから寄り道しようかなとも思いましたが、神社仏閣の拝観時間は16-17時で閉まるところが多いですし、明日から仕事なので素直に帰ることにしました。
新幹線のグリーン車は初めて乗りましたが、快適で人があんまいなくて静か!
行きもこれにすれば良かったかなぁ。
その後
合格発表は約1ヶ月後、メールでも通知が来てホームページから確認できます。無事合格できました!
ようやくNST構成員としての水準に追いついたというかそんな気持ちでした。
今度は維持のためにも引き続き研鑽しなければなりません。精進します。
さて、ここからは試験を終えて、どのように勉強しておけば良かったか反省点も踏まえてお伝えしようと思います。
勉強方法・期間
1.まずは問題集から
まずは他のテキストや参考書を読み倒す前に、基本問題集→過去問題集1の順で解いてみてどういうところが問われやすいのか全体を把握するのが良いと思います。それぞれの問題集に似た問があっても両方の解説に書いてある情報もあれば書いてないこともあるので双方を補うようにして知識アップを図りましょう。
2.問題集の問題が解けるだけではダメ
解説が試験問題の選択肢になっていたのでよく読み込んで理解を深めてください。
3.書籍の問題集は通用するの?
結論から言うと通用します。私もこんな古い過去問で大丈夫なのかと思っていました。やはり本質的なところは昔も今も共通なんだと思いました。
4.参考書はJSPENテキストブックがおすすめ
さらに理解を深める、問題集から体系的に知識を習得するにはこちらを併用すると良いと思います。その根拠となるガイドラインの抜粋も記載されており、やや時事的な問題にも対応できるかもしれません。
時間がある方は一読するのが良いですが、問題集と併用する際は調べ物のような感じで使用するのがおすすめです。
もちろんこれは試験に関わらずNSTに携わる者として持っておきたい良書です!
5.試験勉強の期間は?
私が本腰を入れて勉強し始めたのが3ヶ月前でしたが、かなり時間の余裕がありませんでした。
その中でも問題集とテキストの読み込みを3周行い、混同しやすい点や忘れやすいところをメモにまとめていました。
これを3ヶ月でやろうとすると実際には、
・昼休み中も食べながらテキスト読む
・帰宅後に毎日1-2時間勉強
・休日は朝から夜まで引きこもりで勉強
のような状況でした。
ですので、余裕を持って勉強するには少なくとも6ヶ月は確保することをおすすめします。
試験問題の内容と傾向
1.完全5肢択一方式で前半は基礎的内容
前半は基本的知識を問う内容で、推測させて解く問題ではありません。したがって、単純に知らなければ解けないということです。
【一部紹介】
・必須微量元素でないものはどれか?
・糖新生の基質にならないものはどれか?
2.症例問題は読み解くスピードが勝負
とにかく長文で検査値も網羅してあるので、情報量の多さの中からポイントを読み解くのが鍵となります。まずは検査所見の見方から勉強するのが良いと思います。
さらには栄養経路の画像を見て答えさせる問題もありました。
【一部紹介】
施設入所中の●歳男性、食思不振が続き長期化する見込みから今後の栄養経路について話し合うことになった。選択された栄養経路(写真)として正しいものは?
さらに詳しく知りたい方は
60問ほどの覚え書きがありますので、有料にはなりますが、できるだけ詳細に記載するようにしましたので、ぜひ参考にしてください!
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