見出し画像

No. 55 私が大切だと思うこと「人とのつながり」

私自身の体験から気づいたことを書いています。
この〝大切〟は〝必要〟という意味でもあります。

「人との繋がり」「人と繋がっている」とは、
誰かと一緒に過ごすという意味ではなく、
「誰かと心の繋がりを持っている」ということです。
〝心が〟独りでない、〝孤独ではない〟ということです。
そしてその繋がりは数ではありません。
信頼の深さです。
その人にとっての安全な居場所でもあります。

いざという時に、心の内を打ち明けられる存在。
実際にはその相手に話していないとしても、
「あの人がいる」
「あの人は黙って私のことを受け止めてくれる」
「私のことを信頼してくれている」
本当につらい時、心がどうにもならない時、
駆け込める場所、存在。拠り所。
いざという時に、最後の最後に行くところがある。身体も心も。
そんな〝繋がり〟が大切だと思っています。

それが無くなった時、
ああ、自分は独りぼっちなんだ。
今の状況を誰にも言えない。
理解してくれる人もいない。
誰も打ち明けられる人がいない。
自分の居場所は無い。
と感じる。

その孤独は人を打ちのめすと思います。
そのあとの行き先、その方法は人それぞれだと思いますが、
破壊なのではないかと思います。
自己破壊か、他者破壊か、
温かい、望む世界を求め、それが欲しいと創造しながら反対の方に動いていく。
自分中に温かさ、愛のない創造は、実際には破壊になるように思います。
壊れるのはもしかしたら自分自身や、周囲との関係や、もっと別のものかもしれないです。

好きとか大切とか、もっと大きくは愛とか、慈悲とか、
その感覚から生まれるのは、
人が生きる為の健全な命のエネルギー、
だと思っています。

「自分を愛すること」
「好きなことに繋がり続けること」
もし、今の自分の中にはそれが十分でなくても、
「人とのつながり」に助けられる。
そこにある温かさに助けられる。

この人は私を信じてくれている。
私を心配してくれている。
そこにある温かさに救われる。
気づいていてもいなくても、
自分の居場所があると思えている。

私自身がウツで無気力だった時、
今にも、未来にも、何も感じられなくて、
これがいつまで続くのだろうか、
もしこのまま、平均寿命といわれる年齢まで命だけが続くとしたら…長いな…と思い、
絶望感に打ちのめされた時、
何が私を生かしていたのか。

それは「母より先に逝ってはいけない」
という考えでした。
もし、私に何かあったら、
気丈な母がひとりでどれ程悲しむだろう。
老後という時を静かに生きている高齢の母に
そんな親不孝をしてはいけない。
それだけはしてはいけない。
それだけが私の生き続ける理由だった時期もありました。

私は母と、決して仲の良い母娘という関係ではありません。
母のことは嫌いではないけれど、わりと苦手です。
でも、母が母として、娘である私を気にかけ、
心配していることは感じています。
母の愛情表現が、私の受け取りやすいものではないだけで。

私にとって心地の良さだけではない関係でも、
そこには母への信頼があり、
母の在り方があり、
それはやはり私の居場所なのだと思います。
その〝つながり〟が、
私がつらかった時に、私に生きる理由を与え続けていたのではないかと思います。

母より先に逝ってはいけない、と思いながら、
本当は、そこには私の居場所がある、
〝その人が私を受け入れている〟という
繋がりに生かされていたのだと思います。

本当は私にも、母の存在だけではなく、
別の誰かとの、信頼関係のある繋がりがあったら良かったのだろうなと思います。
ウツになってしまう前に、
そこまでの色々なことの重荷を下ろせる存在が。

実は私にもそんな人がいました。
信頼していて、苦しいという私の話を聞いてくれていた存在が。
でも、私も心が本当にギリギリ限界に保たれていたのでしょうね。
ある日、その人の言った言葉が、保たれていた何かが切れる方へ私の背中を押してしまいました。

当時、Skypeで話していました。
「ごめん。今、もう話せないからきるね」
私はそう伝えるのが精一杯で、
訳もわからず、ただもう滝のように涙が出て、
「ああ、そんな風に思っていたのか」と
その人への信頼という繋がりが、私の中で切れたことを感じました。
そのあと動けなくなったので、
その人との関係、繋がりで、私はなんとか自分が保たれていたことも今はわかります。

そんな経験もあり
「人とのつながり」が大切だと感じているわけです。

人間はひとりぼっちになってはいけない。
ひとりぼっちにしてはいけない。

私が気づいた、大切だと思うことのひとつです。

今日も幸せな一日でありますように。

Love & Peace,








この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?