後悔しない生き方をひとつずつ
10代の終わりに出会い、20代はよく一緒に過ごした。
お互いの色々なこと、その時にあったこと、包み隠さず全部話して、相談して、泣いて笑って、笑い飛ばせるまで話しまくって。
居酒屋が閉店になるまでずーっと喋って、そのあと彼女の一人暮らしの部屋に帰り、その後も話し続けてそのまま寝落ちる。
きっと私より私の20代に詳しい友人。
お互い仕事が忙しくなり、会う回数が減り、そのうちに私が結婚して、出産して、全く会わなくなってしまった。
長女が3才の時、一度だけウチに遊びに来てくれた。可愛い女の子の洋服を持って。
その可愛いワンピースを、幼い長女がどれほど気に入り、着まくったことか。
それからは時々のメールと毎年届く年賀状で、お互いの存在を確認していた。
私が鬱になり、年賀状も出さず、届いたメールへの返信もできなかった時、その理由を知らなくてもそれでも変わらず繋がり続けてくれた。
何年目かに久しぶりにメールに返事を送った時、それまでの数年の状況を短く伝え、不義理を謝った時、
「絶対何か事情があると思ってた。
連絡が来なくても、私は絶対にあなたを
諦めないと思っていたからね」
と言ってくれた。
嬉しかった。
その後もなかなか会う機会がないけれど、
でも、よく思い出す。
どうしているかな。元気かな。健康でいるかな。今は何に興味があるんだろう。
最近、会いたいなと思い、思うだけでなく本当に会いたいなと、生きているうちに会いたいと思った。
久しぶりにメールをしてみた。
メアド変わっていないかな、ドキドキした。
私たちはお互いのLINEも知らないのだ。
そのくらい会っていなかった。
その夜、返事がきた。
変わっていない、彼女の言葉から溢れる彼女の雰囲気。懐かしいし安心する。
私にも色々あったように、彼女にも色々あったようだ。
私の知らない今の彼女の生活。
直ぐには会えないけれど、今度は私がメールを送り続ける。
近い将来、「いやー変わってないねー」と笑って再会する日を楽しみにして。
連絡してよかった。
会いたいと伝えられてよかった。
私の中の彼女は今も20代。
向こうもそうかな。
いやー変わってないねーと本音で言い合える日が待ち遠しい。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今日も幸せな一日でありますように。