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テレビはオワコンなのか?5つの重要論点から見る未来
「テレビ離れ」が叫ばれて久しいですが、本当にテレビは過去の遺物になってしまうのか? テレビの未来を左右する5つの重要な論点から、考えてみる。
1. 視聴率の二極化:若者のテレビ離れと高齢者の高視聴率
過去10年間で地上波テレビの視聴率は低下傾向にありますが、その実態は「二極化」が進んでいると言えます。若年層を中心にテレビ離れが進む一方で、高齢者層では依然として高い視聴率を維持している。
2. 新技術への適応:スマートTVとストリーミングサービスの台頭
テレビ業界も手をこまねいているわけではない。4K/8K放送やスマートTVなど、新技術への対応を進めている。特に、NetflixやAmazon Primeなどのアプリを搭載したスマートTVの普及は、テレビとインターネットの境界線を曖昧にする、大きな変化と言えるだろう。
3. 若年層の視聴習慣:スマホ、SNS、短尺コンテンツ… テレビとの距離は縮まるか?
スマートフォンやタブレットでの動画視聴が当たり前のZ世代にとって、テレビは「過去のメディア」になりつつある。しかし、SNSとの連携強化や、若年層が好む短尺コンテンツの提供など、彼らを取り込むための戦略も模索されている。テレビが進化を遂げ、若者との距離を縮められるかが、未来を左右する鍵となるだろう。
日本テレビがショートドラマを制作している株式会社GOKKOとタッグを組みTikTok内で「毎日はにかむ僕たちは。」をスタートさせている。
4. コンテンツの質と多様性:独自性を打ち出し、視聴者を惹きつけられるか?
ネットフリックスなど、豊富なコンテンツを誇るストリーミングサービスとの競争が激化する中、テレビ局は質の高いオリジナルコンテンツの制作や、多様なニーズに対応できる番組作りが求められている。独自性を打ち出し、視聴者を惹きつける魅力的なコンテンツを創り出せるかが、テレビの未来を左右する重要な要素となるだろう。
しかし、公共放送ならではの倫理的な要因で表現の幅は狭くなっていることは否めない。
反対にストリーミングサービスはなんでもできるかと言われると、そんなことはないのではないかと思われる。海外ではポリコレが重要視されるため、差別的だと思われるものを排除する傾向にある。
5. 公共的役割:信頼される情報源としての地位を揺るぎないものに
災害情報や緊急放送など、重要な情報を迅速かつ正確に伝えるという、テレビの公共的役割は、ネット社会においても非常に重要である。信頼性の高い情報源としての地位を維持しながら、新しい技術を活用した情報発信の方法も模索していく必要がある。
もはや、従来の「テレビ」という枠組みに囚らわれる必要はなく、他のメディアやコンテンツと融合し、新しい価値を創造していくことで従来のテレビとしての重要性はなくなる。そして、数多ある映像媒体の一つとして他のプラットフォームやコンテンツとの連携により、新しいクリエイティビティが生まれてくるのではないだろうか。