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コミュニケーションでの大事な3要素

xこんにちは、丹野です。前回の投稿から3週間ほど経ってしまいました。反省です。

ここ数年、企業内でいわゆる”1 on 1”がこれでもかというくらい実践されています。1 on 1をすればコミュニケーションが促進されて、部下の成長が加速する、成果が達成しやすくなる、などが見込まれているようです。

同時に”1 on 1なんか意味がない”という声も聞かれます。この声に応じるかのように”1 on 1の効果を高めるための研修”なんてものも出てきています。

まさに市場創出から市場拡大を目の当たりにしている感じです。市場拡大の話はさておき、”1 on 1なんか意味がない”という声が聞かれるのはなぜでしょうか。

私に限らず多くの方が感じているように、コミュニケーションが成立していない、つまり、「認識の齟齬」が生じているからが原因と思われます。コミュニケーションの基本は「話し手が聞き手に対して意図を伝え、それを聞き手が理解し、共有すること」です。このとき、話し手と聞き手の背景の共有度合いが増えるほどコミュニケーション成立の可能性が高まります。


図. コミュニケーションの基本構造(岡本(2013)をもとに筆者作成)


そのためには、話し手が言いたいことを的確に伝え、聞き手も的確に理解することが求められます。そのためには、会話が成立する程度の経験や語彙力が話し手と聞き手双方に求められます。その上で、意図を受容or拒否の段階に移ります。認識の齟齬がある状態だと受容or拒否の適切な判断ができません。そうなると聞き手は、自身の知識や感情に沿った判断をすることになります。そうなると話シ手にとっては大変、”なんで???”となるわけです。

これが企業の上司ー部下や親子の関係だったらどうでしょう。立場の上下関係がある以上、どちらからでもパワハラ的に無理やり押し通すことが可能になります。そうなると認識の齟齬が残ったままとなり、関係性の悪化に陥りやすくなります。大変です。このような状態を防ぐにはどうすれば良いでしょうか。


コミュニケーションは最低でも2名はその場に必要です。となると、コミュニケーションは共創的な活動ともいえます。共創的な活動において、「身体」「知識」「感情」の3要素に分けて考えるとわかりやすくなります。詳細を説明すると長くなるのですが、簡単にまとめると

  • 話をする/聞く姿勢になっているか

  • 話を伝える/理解する知識が共有できているか

  • 話の内容に関心を寄せているか

です。この点については改めてお話したいと思います。

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