IT4IT v3(Snapshot)が公開されました
「The Open Group IT4IT Standard, Version 3.0」がThe Open Group Snapshotという形で概要が下記に紹介されています。
*Snapshotとは、正式リリースされる前のドラフト版です。このドラフト版を公開し、フィードバックをもらることで最終化する流れになります。
誰でもフィードバック可能ですので、ぜひ皆さんも気になる部分があればフィードバックしてみてください。
・・・といきなり書きましたが、IT4ITは、ITサービスマネジメントのリファレンスアーキテクチャで、特にITSMツールを設計する際に参考になるフレームワークです。(・・・と私は思っています)
ITSMにおいても、DXに対する対応が求められており、その中でAIやAutomationなどエマージングテクノロジーを活用したツール利用が今後ますます重要となってきています。
IT4ITを理解することで、各バリューストリームやプロセスがどのように関連するかをデータの観点で理解することができ、よりよいツール設計やデータ活用に役立てることが可能です。
参考までに、ITSMツールとして圧倒的なシェアを誇るSerivceNow社が定義しているCSDM(Common Service Data Model)は、IT4ITを参照したモデルになっています。
今回バージョンアップされた全体構造は以下の通りですが、バリューストリームに紐づく、各機能グループ、詳細コンポーネント、それらが扱うデータの関連性が整理されています。
構造自体は従来のバージョンから変わらないのですが、バリューストリームが再定義されており、全部で7つあります。
ITIL4でもバリューストリームは重要な概念ではありますが、あまり詳細な説明が記載されていない(一部は上位資格で説明されている)ので、個人的には参考にしたいと考えている次第です。
本日は以上です。ありがとうございました。
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