◇コラム 【健康マニアのケンコウ情報36】~アロマセラピーで心と身体を整える方法と主な精油の効果~
アロマセラピーとは、特殊な方法で植物から芳香物質(精油)を抽出したものを使って心と身体に働きかけ、健康な状態に導く芳香療法です。
天然の香りは、嗅覚(きゅうかく)を通じて電気信号となり、ホルモン分泌の司令塔の脳の視床下部や下垂体に働きかけます。
■アロマセラピーの方法例です。
①アロマライト※(1回の精油を3~6滴ほど使用)や、アロマスプレーなどを使って芳香浴を楽しむ方法です。精油には殺菌効果もあります。嗅覚は時間とともに鈍くなるので、時々空気を入れ替えるとよいです。
アロマスプレーは、無水エタノール25㎖に精油10滴(2種類ほど混ぜる)と精製水5㎖をよく混ぜて、スプレー容器に入れるとできます。
②入浴時に、浴槽の中に精油を8滴ぐらい入れてかき混ぜて香りを楽しむ方法です。
※アロマライト=精油を温めるランプのこと。
■主な精油の種類とその効果です。
⑴ ペパーミントやローズマリー=ノルアドレナリンを分泌して脳の中枢神経に働きかけ、神経の興奮や心身を活性化させて集中力や記憶力を向上させたり、活力を与える。
⑵ゼラニウムやベルガモット=視床下部でのホルモン分泌を促進し、自律神経を調節し、バランスを取る。情緒を安定させ、抗うつ作用がある。
⑶クラリセージ=記憶や情緒などの意識を呼び起こす。気持が高まり、幸福感を与える。鎮痛作用もあるので、頭痛や筋肉痛にも効果を発揮し、喉の痛みなどの症状にも効く。
⑷ローズオット=気持が高まり、幸福感を与え、その結果、心を鎮める働きがある。
⑸モマイルやラベンダー=セロトニンを分泌して高い鎮静効果があり、緊張や怒りなどを鎮めて気持を落ち着かせる。安眠効果もある。
これらの精油は、店頭以外では通販でも気軽に購入できます。
(本誌・高田秀子)
(参考:日本産業カウンセラー協会サイト)