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【デザインの色色を語ろう】ものの色と周りの色


伊万里のように華やかな絵付けのやきものも、きっと、家のなかが紙と土だけでできていて色のない時代に出されたらきれいとおもうんでしょうけど。

今のように家のなかもテレビ番組何もかも色に溢れているところにあれを持ってきたら、しんどいだけになる。

だからみんな無地のものとか、静かな物が好きなのではないかと。

〜三谷 龍二(著)、『すぐそばの工芸』、講談社、2018年発行、78ページ〜

そうか。

ふだんが色鮮やかな世界にいるから、無地やシンプルな色合いに惹かれるのか。

自分の周りがいかに色いっぱいで暮らしていたのか、この文章を読んで認識させられました。

確かに、これ以上色が増えたところで、暮らしを豊かにするのかって気はするな。

◯◯◯万色といわれても、それだけの情報を視覚情報として処理するのは、われわれで。

人間の眼が、この数十年で飛躍的に進化したとは聞かないし。

伊万里や有田の器が輝いていた時代は、色鮮やかな色合いに、きっとみんな心豊かにしたんでしょうねー

実家も昭和の頃の食卓の食器は豊かな色合いの有田焼のイメージがありますが、それは実家の家具やテーブルなんかが、多色ではなかったからなんですね。確かに木目一辺倒だったと。

それだけ、あの頃は色がなかったんですねー

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