No Regretsのライナーノーツ
はじめに
デジタルJ-POPが似合う季節になってまいりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。自分はというと、春までは音楽以外の諸々に注力中ですね。
けど完全にやめると曲作りの感覚を忘れてしまうので(DTMあるある)、遊びでカバー作ってますね。最近ちょくちょくツイッターに流してるのはそのため!
前置きはこのぐらいにして、ライナーノーツなんですが、前作Sentimental4のライナーノーツは1曲ずつ個別記事で書こうとしたら挫折してしまったので(待っていた方々は申し訳ない…)、今回からは1つの記事に概略程度のボリュームで書いていくことにしました。
全体感
今回はズバリ「暖かさ」ですね。でも切なさは忘れずに。暖かさを出すためにジャケットを暖色系の夕焼けにして、切なさを出すために泣かせてほしいと、ひぐれさんにオーダーしました。
冬の冷たさは、はち切れるような切なさがあるけど、夕焼けも感じられると思うんですよね。一日がだんだん終わっていく感覚は、若干鬱を感じるものがあって、物騒な言い方ですが、死にたくなるような感覚に近いかも。
夕方のことを黄昏時とも言うので、あの世と近くなるのはあながち間違いじゃないのかもしれない。これが3曲目の表題曲「No Regrets」につながってくるんですけどね。
曲は全体的にスウィング感を強くしました。ニュージャックスウィングでググってもらうと「あぁ、デジタルJ-POPでよく聴くビート感はこれだったのか」って思ってもらえると思います。あとは暖かさを出すために、全曲ストリングスを入れています。
今回はEPという立て付けで、いつもよりも違ったことやりたい欲が強かったので、自分のコーラスも入れました(笑)今の時代なかなかないっしょ!全曲に作曲者のコーラスが入ったアルバムなんて!
またギターは全曲信頼のイマダくんです。今回も最高!
彼の座右の銘は「アニソンからメタルまで」なんですが(もちろん冗談)、クランチ〜クリーンとワウカッティングまでできるのが個人的に最高なんですよ!
アコギは割りとなんとかなるので、それ以外を網羅できてるのがありがたすぎる…
Pure Start
この曲はタイトル通り、純粋なスタートを切るような曲にしたいと思いながら作りました。歌詞も今までありがとう、これからもよろしくって感じですかね。ナチュラルな感じで。
この曲のボーカルは、日南めいさんにお願いしました。なるべくクセのないナチュラルボーカルがいいな~と思っていたので、自分の伝手で誰かいるか探していたなかで、めいさんがかなりイメージにハマったのでお願いしました。
めいさんは3~4年くらい前から存じ上げていて、確かテシマさんの手島坂46で知った気がします。生音の曲をよく歌ってるイメージで、声質が優しいので、良い感じの暖かさを曲に付けられたんじゃないかなと思います。
Disclosure
この曲はタイトルの意味が開示なので、誰かが思っていることを打ち明けるような曲にできたらいいな~って思いながら歌詞書いてました。曲先でも詞先でもなく、タイトル先です(笑)
シグナルPの曲にエンクロージャーって曲があるんですけど、「エンクロージャーがあるならディスクロージャーもあるんじゃね?」と思って調べたら案の定あったので、そこから連想して作りました。
この曲のボーカルは薛南さんにお願いしました。彼女には前回のアルバムでも歌っていただきましたが、相変わらず抜群にパワーがあるボーカルで、なにより太い高音が出せるので、今回はそれが最大限に活かせるようにサビでロングトーンをお願いしました。
No Regrets
表題曲のNo Regretsですが、ツイッターでチョロっと言ったように、この曲は「死別の曲」なんですよね。ただの別れの曲じゃなくて。そう思って歌詞を見てもらえると、また見方が変わるんじゃないかと思います。特に落ちサビの歌詞が。
ボーカルははらもりよしなさんにお願いしました。よしなさんはYuさんのtrue rainで知って、歌上手すぎじゃない?この人と思って、次のアルバムで絶対オファーしようと決めていました。個人的に元SPEEDの島袋寛子を彷彿とさせる歌声です。
なんだろう、この曲のここはこう歌えばこのメロディとこの歌詞の良いところがMAX活かせるっていう曲の理解度がすごいんですよね。作曲者向けに言うと、曲のリアレンジ/Remixでも曲のオイシイところを拾えてるものと、そうじゃないものがありますよね?あれと同じで。
90年代に理解あることは存じ上げていますがそれだけではなく、またただ技術だけではないものがあると思います。
This again -after-
ラストの曲は春M3でリリースしたDigital J-POP CompilationVol.1収録の「This again」のリアレンジverになります。何とは言いませんが、タイトルの-after-はリスペクトですね。
この曲は最初、ピアノオンリーにしようと思っていたのですが、作ってる間にテンション上がっちゃって…後半は人によっては沖縄サミットを思い出すかもしれませんね。
この曲のボーカルは戸叶悠莉菜さんにお願いしました。悠莉菜さんには毎度毎度お世話になりっぱなしですが、実のところ今までで一番歌声にハマったのが、この曲なんじゃないかなと思っています。
前半のピアノとボーカルだけのところとか歌声の良さが際立っていて、ボーカルが良いと、やたら音入れないほうがやっぱりいいなぁと思っちゃいますね。後半入れちゃうんですけどね。
コーラスにははらもりよしなさんにも参加していただきました。そのコーラスのお願いをした時の返答が、また曲の理解がないとまず返ってこない返答で、本当に素晴らしいなと思いました。
さいごに
大体note書く時はコメダで書いてるんですが、外で文章書くのは、個人的にかなり頭の回転が良くなる気がします。
次回作の構想も固まりつつあります。
秋M3お楽しみに!