Fight for growth -Tatsunori's Story-
先週末はパナソニックアリーナに東レとパナソニックの試合を見に行っていました。私は大塚くんを見たかったから。
最後に彼がコートに立っているのを見たのはインカレでした。
準決勝で怪我をし、怪我を押してコートに立ち、筑波との接戦の末、負けて早稲田の連勝記録が止まってしまった翌日の3位決定戦でした。
多分、多くの人が早稲田が優勝すると予想をしていたのではないかと思います。私もそうでした。
もちろん、昨年は東海も筑波も強いことは分かっていました。
でも、秋季リーグでタツノリの入った早稲田というチームを見て、このチームはやはり彼が入って完成する。そして勝ちに来ると思っていました。
まさかそれがこんな結果で終わることは想像すらしませんでした。
とはいえ、彼には立ち止まっている時間はありません。
2023年の代表シーズンはOQTで勝ち抜くための大事なシーズンです。彼もまたパリオリンピックでメダルを手にするチームのメンバーに選ばれたいと思ってる選手の一人だと思っているから。
だから彼がVリーグでどんな風に戦うのかを楽しみにしていました。年が明けて、少しは出遅れるかしら?と思っていた私の予想を裏切り、すぐにスタメンでコートに立っている姿を見て、頼もしさすら感じました。
最初の一戦は少し身体のキレがないのかな?と感じるプレーもありましたが、2戦目以降は昨年同様にチームの中心メンバーとして活躍する姿も見れたので、現地観戦がとても楽しみで。
結果から言うと彼にとっては少し苦味の残る東レとの2戦だったのではないでしょうか?守備での負担が大きいこともあるのでしょうけれど、特に前衛での攻撃が昨年ほどは自由にはさせてもらえない印象でした。
よく考えればそれもそのはずで、昨年はルーキーイヤーで、データがない中で戦うことができましたが、今シーズンはどこのチームもこの時期から彼がコートに立つことは予想していたはずです。そして、彼にどう仕事をさせないかも戦略の一つとして考えてきたはずです。
特に東レには代表コーチでもあるメンバーがいますし、彼の強みも弱みもよく分かっているアナリストがいるチームと戦うというハードルの高い一戦であり、現在の順位を考えても負けられないという気持ちも強い難しい試合だったのかもしれません。
なかなかスパイクを決めさせてもらえない彼の姿を見るのも久しぶりだった気がします。本人も悔しそうな表情を浮かべていたシーンも見ました。
そんな壁にぶつかっている大塚くんを見ながらふと、イタリアリーグが始まって大活躍の後、対策されて思うように自分のプレーを出せなかった藍くんのことが頭に浮かびました。
彼もまた同じ道を歩いてるんだなと。
いいパフォーマンスを見せて、対策されて、またそれを凌駕してを繰り返しながら、強くなっていくその道を。
先週、乗り越えられなかった壁はきっと近いうちに新しい武器を手にいれ、乗り越えていくのでしょうね、きっと。
そういう過程をつぶさに見ることのできる幸せを感じる遠征になりました。
でも、上手くいかないことはあっても彼がとっても楽しそうにプレーをしていたこと、チームを自分が引っ張ろうと言う気持ちが全面に出てるところを見せてもらえたこと、パナのチームの一員として一芸を見せてくれたことは現地にいって感じることができたので、本当に良かったと思っています。
次に見るときはその成長に驚くんだろうな、と思っています。
さて、今度、彼のプレーを観れるのはいつかしら?