彼の行動基準
今日、コルクで佐伯くんに来週のライブに興味があるか声をかけた。
高校の後輩がメジャーデビューするお祝いのようなライブで、彼らはけっこう格好いいHIPHOPグループなのだ。
異なるコミュニティの人を誘うというのは、わたしにとってかなり気を使うことなのだけど、佐伯くんはそこを意識させない安定感とコミュ力がある。連れてくだけで放っておいても問題なさそうだから、音楽として好きかもな、という単純な目線だけで思いつきで声がかけられた。(これはなかなか凄いことだと思う。)
しかし、彼の答えは「NO」だった。
彼の言い分はこうだ「自分は今、自分がモテるかどうかだけで、あらゆる判断をしている。ライブの場でスポットライトを浴びてモテるのはアーティストであり、自分ではない。だからライブにはいけない。」
ちょっと意味がわからなかったけど、そこまでして自分の行動基準をもつ彼のことはすこし「いいな」と思った。(職場で見てるぶんには楽しいという意味。)
わたしも、自分がいいと思うか/前向きであり続けられるか、という判断基準はかなりストイックにもってきたつもりだったけど、なんだか無駄に完敗した気分にさえなった。
(モテたい、という感情はゴールが良く見えないのでわたしはどうかと思っているけど、まあ、それはまた別の問題。)
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