リビング床事情
リビングの床に衣装ケースが置いてあった。
それは親類の家に行った時に頂けるもの(服やら文具やら雑貨やら)を詰め込んだもので、厚みはそこまでないものの、ケース自体が一畳近く面積を取るので、そのまま倉庫に入れるわけにもいかず、しばらくリビングに置いてあった。
片付けたい気持ちはありつつ、休日になったら手をつけようと何日か眺めていた。
帰ってくるたびに、「ああ、まだあいつがあんな所に居る」と少しだけ負い目を感じていた。
しかし昨日突然にそのケースが片付けられていた。
同居人が片付けてくれただけなのだけど、自分でも思っていた以上に心が軽くなった。
思えば衣装ケースが来る前も、新しい家具だとかがはいってきて、1ヶ月近くもおちつかない模様替え中のような状態になってしまっていたんだった。
帰ってきてすぐに、ああリビングが完成していないなと、反省と言い訳の感情があったのだけど、全てが収まるべき所にきちんと収まっているだけで、家に着けば、やっぱり家がすきだという感情が生まれることを思い出した。
やっぱちゃんと片付けとかないと、リフレッシュされることも、されなくなっちゃうな。
(前まで平気で荷物を放置していた同居人も、それをしなくなっている。一度手を動かすと、なにか響くところがあったみたいだ。しめしめ。)