枯葉と人と
枯葉が目立つようになってきた。
枯葉がモチーフとして登場する作品は、漫画にも小説にも多いし、ズバリその名の名曲もある。
あらゆる時代で、様々な人たちが、それぞれの地に立って。
同じように落ち葉をみて、音を聞いて季節を感じていたのだなという事実にすごく心が温まるし、なぜだか勇気付けられる。
私はそういった、誰かの動きを後で想像したり、人の痕跡を確認したりするのが癖になっているところがあって、
剥がしきれなかった値札をみつけたり、ディズニーランドでただの道にみえてパレード時の動線にばっちり活かされている箇所なんかをみつけるのが好きだ。
(実用的なシーンでは気づけてないことも多いから、あくまで気づけた時にニヤニヤしているだけだけど)
だいたいの駅は階段によそ見の原因になるようなものをあまり貼らないけれど、恵比寿かどっかの駅の階段に所狭しと手作りの案内ポスターが貼ってある。
それは多分駅長的な人の創意工夫なんだろうと思う。それもみるのもすごく好きだ。
枯葉の季節にはきっとかつて勤めていた美術館では青柳さんがアプローチを掃除している。
世界に広がるそういった息遣いを感じていたいのだ。