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ウケ狙いの呪縛

自己アピールをするのが苦手だし、
自己アピール中の人を見ているのも苦手。
即ち、自己アピールという行いが苦手。

お笑いの人がもろもろ注いでつくったネタよりも、
ふたりきりのフリートークがいちばん好き。

万人に受け入れられるようにつくられたシングル曲よりも、
美意識が追求されたアルバム曲がすき。

なんだか、

「せりはどこにいきたいの?」とか「好きなことをやるのがいちばんだから」とわたしの感覚をすごく大切に育ててもらっていて。
自分の目で見てものを描くことや、自分の言葉でディベートすることがあたりまえになってて。
その分余計に、一緒にいる人には自分のタイミングでお代わりして欲しいし、鍋をしてれば好きな具材をそれぞれでとればいいと思うし。

なんというか。多かれ少なかれ、アウトプットの機会では他を気にしないで、自分がもってるものそのままの言葉なり制作なりであることへのこだわりを持ってしまっている気がする。不必要なまでに。

ウケを狙って話を盛ったりとか、アピールが入り込んで来たりとかすると、それだけで「あ。はじまってる。」と無に戻ってしまうのだ。

例にあげてること諸々をすべて同じ土俵に並列に並べることに無理があると思うのだけど…わたしのなかの根源は同じところから来ている気がする。

そもそもそのままの素の状態なんて、どこにあるのかという問題もあるのだけど。それはまあ、置いておいて。
美意識を追求して演じきっている人もまた好き。

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