デザインマネジメントはきっと面白い
これはマネフォデザイナーAdvent Calendar2021🎄⛄️ の最終日の記事です。マネーフォワードのこの1年を振り返りながら、デザイン組織のマネジメントについて考えていることを書いてみます。
組織規模の拡大と、その課題
マネーフォワードには50名以上のデザイナーが在籍していて、今年もたくさんの仲間がジョインしてくれました。マネーフォワードというと家計簿アプリのイメージが強いかもしれませんが、クラウド会計をはじめとする業務システムや金融機関さんとの共創プロジェクトなど数多くのプロダクトをつくっています。
BtoCとBtoBにまたがって、SaaSを中心とした40以上のプロダクトを、体験の一貫性が求められるシングルブランドで提供しています。このような企業は他に類がないかもしれません。ひとつのプロダクトをとってみてもユーザーに価値を届けるのは簡単ではありませんが、複数のプロダクトがつながり一貫した体験を生み出すことはさらに難しいチャレンジです。
プロダクトづくりにおいてはスモールチームという考え方を大切にしていますので、社内にはたくさんのスタートアップがあるようなイメージです。それぞれが自律的にデザインをしています。フラットな組織ですからピラミッド型の指揮系統をつくりたいわけではありませんが、メンバーの成長をサポートし、アウトプットを最大化するには、やはりマネジメントが重要になってきます。
しかしながら、私たちデザイナーはどうも「手を動かしてつくる」のが好きなので、マネジメントという役割を避けがちではないでしょうか。(その気持ちよく分かります!)マネジメントの重要性が増す一方で、なかなかその体制は追いつかないものです。
評価・育成制度のアップデート
組織規模の拡大に伴う課題が見えている中で、今年はその準備に取り組んだ一年でした。特に時間をかけたのが、評価・育成制度のアップデートです。デザイン組織コンサルに定評のあるMIMIGURIさんに伴走いただき、デザイナーの能力定義のアップデートを行いました。
デザイナーの人数が増え、その活躍範囲が広がる中で、これまでの能力定義では窮屈になっていました。それを解消すると共に、デザイナーの育成の観点を取り入れています。さらに、マネーフォワードのすべてのデザイナーが共有する姿勢として「DESIGNER CREDO & CULTURE」を明文化しました。
ここに書かれていることは、何も新しいものではなく、もともと自分たちが大切にしていた考え方です。これを改めてみんなで共有していくことで、マネーフォワードらしい強いデザイン組織を目指しています。
マネジメントについて学び合う
デザイナー育成の指針となる能力定義のアップデートを行いましたが、これを正しく運用していく上でも、来年は組織マネジメントについて学び合う一年を計画しています。常々思うことですが、マネジメントは一人で頑張るものではなく、支え合いながら前に進むものだと思うのです。こちらもMIMIGURIさんにご支援いただき、組織マネジメントへの向き合い方から、メンバーの育成方法などについて社内で学び合う時間をつくる予定です。
最近思うことは、プロダクトをデザインするように、組織をデザインすることはとてもクリエイティブだということです。ユーザーと向き合いプロダクトをつくるように、メンバーと向き合いデザイン組織をつくることで、より大きな価値は生み出せますし、そこにはデザイナーならではのマネジメントスタイルもあるはずです。
そのように考えてみると、マネジメントは決して煩わしいものではなく、クリエイティブで楽しいものに見えてこないでしょうか?
最高のデザイン組織へ
無邪気にも私は「マネーフォワードは事業会社として国内No.1のデザイン組織を目指す」ということを宣言しています。その姿にはまだまだ遠いのですが、お互いを高め合い、学び合う組織をつくることで、きっとその姿には近づけると考えています。
よくお話しするのですが、マネーフォワードは「Moneyの会社」でもあるけれど「Forwardの会社」でもあるということです。人生を、そして社会を前に進めるチャレンジをしています。そこではデザインは大きな役割を果たすと信じています。
マネーフォワードのデザイン組織の果たすべきミッションは難しいものですし、組織規模ももっと大きくなります。他ではなかなか経験できないチャレンジになりそうです。だからこそ面白いし、クリエイティブだと感じています。そんな組織づくりに興味があるという方はぜひDM(@sergio_ny)をいただけると嬉しいです。デザインマネージャーも募集しています。一緒に学びながら進んでいきましょう!
ということで、マネフォデザイナーの「マネフォデザイナー Advent Calendar 2021」走りきりました!皆さんご笑覧ありがとうございました!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?