やさぐれたプリン。荒モード
サクランボなんて大嫌いだね。 ホイップの前髪の上のさぼって有頂天になってやがる。そもそもこの前髪はサクランボの為の接着剤じゃない。素敵な髪型がぺしゃんこだ。これじゃあ舐められても仕方ない。がしかし!やるせない。許せない!
真っ赤なその姿カラメル色に染めてやる。坊や如きには扱いきれない崇高な色だ。まぁうんこにしか見えんだろうな。ワタシの上でうんこ座りしてる坊やにはお似合いだ。
いいかい?カスタードの上ってのは、ほろ苦い概念が詰まった聖域なんだ。チェリー。坊やには分からないだろう?甘酸っぱい顔をしてるその横顔はまだ一瞬の切なさを孕んだこの瞳を捉えられない。つまりわたし達が分かり合えないのは必然だ。
誰かの想いでお洒落に飾られたサクランボ。されどほろ苦い部分にファッションは必要ない。傷付いたカラメルは自身を素敵だと気付けないままうずくまってるのかもしれないから。カスタードの包容力で調和して癒されてゆけばそれでよい。それがよい。
と、私がプリンの立場なら思うかもしれない。