#1 デイトナUSA
今回は『デイトナUSA』についての記事です。
1つ前の記事で、エラゲを始めたきっかけがデイトナUSAの登場だった、ということを書きました。その話をしたいと思います。
デイトナUSA(原作)
デイトナUSAは1994年にリリースされたレースゲームです。「世界一歌の上手いサラリーマン」こと光吉猛修氏のボーカルが非常に印象的なゲームで、世界中で大ヒットを起こしました。
個人的には8年ほど前に東南アジアのとある国を訪れたんですが、ショッピングモールで未だ現役で稼働しているのを見て、本当に世界中で愛されてるんだな……と感慨深い思いを抱きました。
当時の広告を見るとかなり挑戦的なことが書いてありますが、実際この作品は傑作でした。個人的にはエラゲの登場作品で最もやりこんだゲームです。
当時は小学生だったので遊んだのはサターン版の方なんですが、遊んでていてとにかく爽快感のあるゲームでした(その後ゲームセンターでAC版を見てクオリティの差に驚いたのもいい思い出)。音楽があまりにも好きすぎて初めてサントラを買ったゲームでもあります。
そんな思い出のゲームがエラゲで蘇ると聞いた訳です。これは絶対遊ばなくては……!期待に胸を膨らませてインストールした私を待ち受けていたのは全く予想していない体験でした。
デイトナUSA in エラーゲームリセット
ここからはエラゲの話です。
上記はリッジレーサーxデイトナUSAのコラボ告知動画の一部です。改めて見ると最初から不穏。私はこれ見ないで始めたのですが、最初に見ておけば心の準備もできたかもしれない。
最初に初めて気になったのは「デイトナUSAオリジナルの曲は出るかな?」ということでした。デイトナUSAの三大名曲といえば『The King of Speed』『Let's Go Away』『Sky High』。これらが作中で登場するかが最大の関心でした。(※なおこの3曲以外に『Pounding Pavement』という曲もあります。これも壮大な曲調が印象に残る名曲ですが、隠し曲なのでだいたいスルーされます。)
さて早速イベントを開始。すると「お求めのものはこちらですね?^^」と言わんばかりに流れる『Sky High』。しかも新録!歌っているのはもちろん光吉氏……ではなくMITSUYOROID v1.00なる謎のボーカロイドでした。それはともかく、ステージ選択画面で三大名曲の一角を流すとはなんて贅沢なゲーム……という感想を抱きました。(ただエラゲの曲の使い方は毎回こんな感じです。)
さてエラゲ世界のデイトナUSAは人気絶頂の歌姫という設定。そのライブチケットの価格は2千万円という恐るべきシンガーです。
そのデイトナちゃんが失踪するところからストーリーが始まるのですが……
デイトナUSA in バンダイナムコ
色々思うところのあるデイトナUSAはセガ世界を出奔。まさかのバンダイナムコ世界に逃亡するところから始まります。それをリッジレーサーちゃんは温かく迎えます。
こうしてデイトナUSAはバンナム世界で幸せに暮らすのでした。めでたしめでたし。
……という訳には行きませんでした。当然デイトナUSAをセガ世界に連れ戻すため、セガ世界キャストがバンナム世界に殴り込みをかけることになります。それを阻止しようとするリッジレーサー。
イベント道中で流れるのは『The King of Speed』。原曲に比べ若干マイナーがかった歌い出しでドキッとするのですが、浮遊感溢れるアレンジでいい感じです。しかし……
肝心のこの世界のデイトナUSAは歌うのを恐れていることが発覚。真摯になって相談に乗るリッジレーサーに対し、どんどん苦しい思いを吐露していきます。
それでももう一度歌おう、と励ます一同に対してついに感情を爆発させます。
励ましの言葉をかけた一同に対し、これは暴言としか言えないでしょう。
しかし何か迫るものがあると言うか、この辺りのストーリーは読んでいて非常に苦しいものが胸にありました。これ本当に作中のリッジレーサーやアウトランといったキャストに向かって発言してる?プレーヤーに向かって投げつけてない……?と。
リッジレーサーと違い現実のデイトナUSAは続編が早くに途絶えたこと、「歌いたいけど歌えない」というエラゲ内のデイトナUSAの設定を考えると……
Let's Go Away in エラーゲームリセット
イベントボスは予想通りデイトナUSAカソードでした。
満を持して流れるのは『Let's Go Away』。しかし原曲の陽気なアメリカンロックという趣は消失。激しく重厚なギターリフ、光……MITSUYOROIDの哀愁漂うボーカルを押し出した攻撃的なハードロックに変貌を遂げています。
このエラゲ版Let's Go Awayですが、間奏部分(原曲でいうtututu……のところ)に行くと、一瞬だけ原曲の面影を取り戻します。それが返って泣けてきます。
そして手元には「これで倒せ」と言わんばかりにデザインされた、ガチャで引いたリッジレーサーちゃん(※緑アタッカー、青のデイトナUSAに対して特効。)
デイトナUSAは弱点を破壊すると、「やめて、喉だけは……!」と悲鳴を上げます。これが声優さんの迫真の演技も相まって苦しい。ダメージボイスとかじゃなくて悲鳴としか形容できないんですよ……
「なぜ大好きなデイトナUSAでこんな思いをしないといけないんだろう」「このゲームは一体プレイヤーをどういう気持ちにさせたいのだろう」とかそういう疑問だらけでした。
しかも周回イベントで毎日倒さないといけないというのも辛かったです。もう本当に……何……???
総評
ここまで書き連ねてあれですが、このイベントに対する個人的な評価は高いです。異様なメッセージ性があり、「あー面白かった!」で終わらない、心を抉る何かはありました。思っていたとのは全く違っていましたが、このゲームは続ける価値がある。そう思わせる迫力がこのイベントにはありました。
だから正直きつかったですが、他では決して味わえない何かがこの作品にはある。そう判断したのがエラゲを続けることにした理由です。
一応ちゃんとハッピーエンドで終わりますし……
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・