パニック障害②
コロナ禍でやることがなかった私はとりあえず走ることにした。ランニングコースは人けが全くないところを選び、その時間だけマスクを外し、肺の中のなんだか悪い空気を全て吐きつくしてスッキリさせるのが気持ちよかった。
相変わらず電車は乗れないし、ヘルメットつけると苦しくはなるが、仕事がないだけでとても心が軽くなった。
私の生活リズムは夜中の2時に就寝、朝8時起床、8時半出社であった。典型的な夜型。自粛期間中に一度だけ全く寝られずオールする日があった。さすがに夜の9時に眠くなり、翌日朝6時に起きた。驚くほどに清々しく、その日を境に朝型になった。
今まではコンビニで適当なパンを買って済ませていた朝食を、炊飯器でお米を炊き、インスタントのお味噌汁と納豆を出しみた。「ぉお、これが朝活というものか」と誰にも見せないのに写真を撮った。そこから基本的に朝型の人間になった。
だからといってパニック障害が治るものではない。減薬には成功したが相変わらず人混みは嫌いだし、人と過ごすのは辛い。できることなら1人(家族のみ)と過ごしたい。ただ、一つ言えることは私の体はあのパンデミックに救われた。コロナが蔓延しなければ未だに夜型だったろう。ありがとうコロナ。3回なったけど許そう。