ハーブの女王よもぎ(止血とオイル)
春のハーブと言えば『よもぎ』ですね。
毎年お世話になってます。
よもぎさん。
幼い頃は、本当にただの草。
至る所に当たり前にあって、今ほどそこに価値があることを知らなかった。
母はよもぎを使いこなす人で、よもぎ餅はもちろん止血するのにもその辺りで摘んだよもぎ。
幼い頃、一番印象に残っているのは、母が鎌で指をザックリ切り出血も多くて、私は只々おろおろ。
母は黙々とその指に摘んだばかりのよもぎをよく揉み、それを切り傷にびっしりと巻き付ける。
数時間すれば止血完了。
その後は、自然治癒力のみで完治させる。
どうして病院へ行かないのか、幼いながら意味が分からないと思っていたものだ。
母は病院へ行く程度ではなく、よもぎで大丈夫と判断できる感覚的なものが身についているのだろう。
そして今の私もよもぎのお世話になっていて、毎年春に1年分のよもぎオイルを作る。
よもぎオイルの作り方は人それぞれのところがあるので、ざっくり私の作り方をご紹介。
新芽のよもぎを摘み、よく洗って、2時間程天日に干して水分を飛ばす。
水分が残っていると出来上がりのものが日持ちしない。
琺瑯のお鍋によもぎと太白ごま油を入れ、とろ火にして80℃で30分~40分。
粗熱をとってまだ温かいうちに濾して出来上がり。
保管は冷暗所。
使い方としては、化粧水に垂らして全身に塗布。
乾燥肌&アレルギー体質の私にとってもお役立ちなのです。
火を入れる温度の考え方として、これは西洋的に捉えるのか、東洋的に捉えるのかで違いがあるのかな。
それぞれの解釈があるのが面白い。
西洋的に考えると天日ではなく陰干し、火入れは低温60℃くらい。
東洋的に考えると天日を入れることでさらに薬効を高め、沸騰前の温度80℃でじっくりと煮出す。
私は後者の方がなんだかピンときている。
こんな風に活用していくとそこら辺りの草も、もしかして何かの力を持っているかも!?などと考えると草を知ることが楽しくなってくる。
今年は庭にセイタカアワダチソウが芽吹いていたので、秋にはよもぎと合わせて入浴剤に活用してみたい。
ちゃんと育ってくれたら嬉しい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?