こんなにも世界は美しいのに

満月の前後３日間は天気が悪い
そうなる確立はかなり高い
昔の人はすごい
自然から情報を得
法則をみつけ
生活に生かし
力を借りる
動植物の生命力
習性
あやかりたい力をお守りに
身に着ける
家紋
トンボは前にしか進めない
引き返さない勇気
蝶が幼虫から蛹へ
そして蝶になって飛び立つ
不死への憧れ
昔は人より動植物の生き方が尊敬されたのだろう
今の時代、誰がトンボを見てそう思う
そこに強さを見出せる心が残っているだろうか
蝶にあこがれる人が何人いる
そこに強さを感じていたその昔
その力を少しで借りたかったその昔
そうしなけれ前に進めなかったその昔
どうしようもない不安を打ち消したかったその昔
切なすぎるが美しい
想像
空想
妄想
想う気持ちはなくなり
正解ばかりが即答される
種を超えた尊敬
それが美しかった
明日は満月だそうだ
やはり情報から知る
それではダメだ
月と共に生活してみよう
自分の体も
自然界のも
何かの力を感じ取れるかもしれない
忘れた記憶の奥の奥に
あの頃と同じ月を見ながら
私は何を想い出せるだろう