今宵もまた過ぎていく
美味しいモノを沢山ある時
食べきれないくらい沢山
どれだけ美味しくても
やはり独りで味わうには
なかなかな気力が必要だ
ご近所さんが全ていなくなった今
誰を呼べるわけでもなく
でも美味しいモノにも美味しい期限があり
美味しいモノに限って命は短く
誰を呼べるわけでもなく
結局独りで食べ始める
とても美味しいけれど
今までに食べたことないくらい美味しいんだけれども
本当はもっと美味しいのだろう
誰かと美味しさを分け合う
その大切さに今頃痛感
飲みたい気分でもないのにアルコールで紛らわす
これで寝れば明日が来る
この孤独感から解放される
美味しいモノを食べているのに
別の事ばかり考える
何かを探して
過去を後悔して
現実逃避しようとしても
目の前には冷たい画面しかない
意識がなくなるぐらいのめり込んで行く恐怖
時間を忘れて
周りが消えて
駅を乗り過ごして
楽しさを探して
寂しく逃避先を見つける
意識が戻ればやはり独り
何が間違っていたのか
どうすればよかったのか
誰のせいだ
逃げたい
独り浮くことにも疲れた
居心地の悪さ
愛想笑い
愛想質問
邪魔していないか
笑顔もひきつる
いつも隣には誰もいなくて
じゃあ強く求めたのかと言われれば
何も言えない
でもそうしなかった理由も見つからない
誰か教えてくれるた?
いつ話題になっていた?
それとも自分で気が付くの?
大切なことは誰も教えてくれない
周りだけが幸せにみえる
冷蔵庫の中の幸せの種たちは
全てこのお腹に消えるのだろう
あと数日では間に合わない
そして淡々と五ヵ月目が過ぎていくのだ