"聞く" が違う
嫌いなこと
真剣な眼差しの人を前に
品定めをするような目と耳で
舐めまわすように見て聞く人
人の話を聞くことが、まるでお買い物
何を買おうかしら?
私のお眼鏡に適うものはあるかしら?
うんうんと簡単に頷き
人の話をきいている風。
人の真剣な言葉に、
すぐさまバンっと
頭ごなしな言葉を放ち
満足気な顔をしている
あの人は、
人の話を聞いてるんじゃない。
私の"聞く" と、あの人の "聞く" は違う。
あの人はいつもお買い物気分。
楽しい楽しいお買い物。
何にしようかな、これにしようかな〜♪
直感がこれがいいって言ってるからこれ!
うーん、これはいらないな、こっち!
人の言葉を品定め
あれいらん、これいらん。
これはいいよ、気にいったから、
私が良しと思えるから。
これ知ってる、馴染みのやつだわ!
これは使える、使っちゃお!
などと。
まるで聞いちゃいない。
使えるか使えないかの品定め。
そんな品定めをする人に、
真剣に話したいと思うのか?
当然、話す必要はない。
そんな時間は、ない。