死の祭典
毎日が 死の祭典
鳴り響く
死へのファンファーレ
死装束のコーラス隊が
気持ち悪い歌 歌ってる
本当のところ呪いには
特別なまじないや道具は必要ない
そこらじゅうであの死の歌が
共鳴し合い鳴り響いているから
どうしてあなたは聴こえないの?
あの風使いの子
秘密の地下室で泣いて突っ伏してた
清水が流れるあの場所だけが
唯一息が出来る場所だと知っていて
ガスマスク外してた
地上でどんな歌が響いてるのか
よくよく澄まして聴いてみなよ
とっても綺麗に聞こえるよ
綺麗だから気づかなかったんでしょう
綺麗に聴きたいあなたの耳が
そう言う風に聴いていた
そんなんじゃ耳が潰れてしまう
ガスマスクなんてなくて大丈夫だって
そりゃ勘違いしてしまうよね
なんとなく聴いてるだけじゃ見破れない
その向こうに隠れてる呪文には
いつの間にかあなたはその虜になり
自ら奏でるようになっていく
誰かがわざわざやってきて
目の前で唱ってみなくとも
自ずと自身を呪えるように
だから今
歌うのを止めて
黙ってじっくり聴いてみて
それがあなたの唱うべき詞なのかと!
さぁさぁ
そこらじゅうで鳴り響く死の歌と
迎合する人々の地獄の喝采
毎日が死の祭典
目玉イベントも流行りの歌も
日々変わっていく楽しいお祭
起きていようが寝ていようが
昼も夜も関係ない
どこにいても関係なく
鳴り響き続ける恐怖の日々
こんな世界だって言うのに
あなたはそうやって
ただぼんやり無防備に突っ立ってる!!
いつだって どこにいたって
あの地下室へ行けるあなたになって
命の唱を唱えるんだ
自分で書いた命の唱
自分で書き直した再生の唱
唱い続けていなければ またあの歌が
あなたの耳を支配する
最初に聴くのはいつだって
命の唱でなければならない
何度も何度も言い聞かす
私が唱うのはこの詞なんだと
私の歌詞はこれなんだと
この世界で唯一この詞だけが
私を生かしてくれるのだから
決して約束を忘れるな
大声で歌ったらいけないよ
死の歌の大行進
生き血を妬んで追いかけてくる
あなたは血を見せてはいけない
よく馴染む迷彩服を着ておけよ
そうしてひっそりあの地下室で
命の唱を唱い続ける
もう迷彩服なんか着なくても
よくなるその日その時まで
生存者が教えてくれた
見えない暗号受け取りながら
生き続けていることを
命の歌を知っていて
笑っちゃうような迷彩服纏ってる
すれ違い様にこっそりと
うまくやれよと教えてくれた
もう迷彩服なんか着なくても
よくなるその日その時に
また会えるなら話してみたい
どこにいても自分の詞を忘れない
そんな者同士としての
会話が出来る自分になって