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ぽかぽか、日向ぼっこ
冬に向かう途中のある日。
澄み切ったような
少ししんと張り詰めたような
冷たい空気が
ここ最近の外の調子。
そんなある日の真夜中に
私はある人と公園のベンチに座ってる。
心置きなく話せる唯一の人。
こんな季節のこんな真夜中
けれど、太陽が高く昇る平日の
あの大きな緑地公園のベンチに座ってる。
「私たちは、遠出しなくても
いつでもあの場所に行けるんだね。」
私は、最近の失敗のことについて話していた。
彼女は笑って聞いていた。
「またやったの?」
茶化してなんかいない。
ただ真剣に、バカだねぇと笑っている。
私も、泣いたと思ったら、笑ったり
そんな風にして話している。
「あぁそれにしても、心地よいね、ここは。」
泣いているのにな。
自分の失敗にうんざりしているのにな。
ここの公園の風は心地よい。
真夜中なのにな。
冬に向かう真っ只中の
どんどん冷え込んでいく季節なのにな。