見出し画像

猫の病気のお勉強 腎臓病編


はじめに



これから猫(動物)の病気について書いていこうと思っていますが私は獣医でも専門家でもなく ただの猫好きのオバサンですので みなさんと一緒にお勉強していければと思っています。


みなさん こんにちは。

前回の記事で最初は循環器系から始める予定でしたが 諸事情により腎臓、泌尿器系から始めたいと思います。
猫の腎臓や泌尿器系の病気は、特に高齢猫に多く見られるため、早期発見と治療が非常に大切です。今回は、猫に多い腎臓・泌尿器系の病気とその症状、原因、検査方法、治療法、そして薬について、できるだけわかりやすく解説します。

その前に簡単にうちの子の病気の経緯についてちょっと書かせてください。(詳細は循環器系編の方でお伝えします。)
2019年に突然 心筋症と
それに伴う腎不全の合併症を発症してしまいオシッコは垂れ流し 肺に水が溜まるなど 一時は本当に覚悟しました…
緩和ケアで酸素器をレンタルして投与したりもしました…
本人(にゃん)も死期を悟って
暗くて狭い所にばかり行きたがってました…

しかし治療が功を奏して
当時3歳という若さもあって 徐々に回復し今では ジャンプしたり 妹(血縁関係なし)と運動会したり ごくごく普通の猫(にゃん)生を送れています。

ですが病気が治ったわけではなくお薬で現状維持がいつまで続けられるかわかりませんが
いつ その時が来ても悔いのないように この子らを守り 愛していく所存です!!

では始めていきたいと思います。

1. 猫の主な腎臓・泌尿器系の病気

(1) 慢性腎臓病(CKD: Chronic Kidney Disease)

症状:
• 水をたくさん飲む
• 尿量の増加(初期)、減少(進行時)
• 食欲不振、体重減少
• 嘔吐、口臭(特にアンモニア臭)

原因:
慢性腎臓病は加齢や遺伝、食生活の影響で発症します。腎臓が少しずつ機能を失い、体内の老廃物をうまく排出できなくなるためです。

検査方法:
• 血液検査(BUN、クレアチニン、SDMAなどの腎機能指標を確認)
• 尿検査(尿比重やタンパク質の有無をチェック)
• 超音波やX線で腎臓のサイズや構造を確認

治療法:
慢性腎臓病は完治しませんが、進行を遅らせる治療が重要です。治療には、腎臓に負担をかけない特別なフード(腎臓サポート食)、血圧を下げる薬、体液補充などが使われます。

(2) 下部尿路疾患(FLUTD: Feline Lower Urinary Tract Disease)

症状:
• 頻繁にトイレに行くが、尿がほとんど出ない
• トイレ以外の場所でおしっこをする
• 血尿や痛みを伴う排尿

原因:
ストレス、肥満、不適切な食事、水分不足が原因で、尿路に結石や炎症が生じます。特にオス猫は尿道が狭いため、尿路閉塞(尿が全く出なくなる状態)が命に関わる緊急事態となることもあります。

検査方法:
• 尿検査(結晶や細菌の有無、pHをチェック)
• 超音波やX線(結石の有無を確認)

治療法:
尿路閉塞がある場合は、緊急的にカテーテルで尿を排出する必要があります。その後、食事療法や抗生物質、鎮痛剤などで対処します。

(3) 尿路結石症

症状:
• 排尿困難
• 血尿
• 頻尿

原因:
尿の成分が固まり、結石が形成されます。カルシウムやマグネシウムが多い食事、水分摂取不足、尿のpHが原因となることが多いです。

検査方法:
• 尿検査(結石の種類を判別)
• 超音波やX線で結石を確認

治療法:
結石の種類によって治療が異なりますが、結石を溶解する特別な療法食や、外科手術での取り除きが選択肢です。

(4) 急性腎不全(Acute Kidney Injury: AKI)

症状:
• 突然の食欲不振、嘔吐
• 尿の量が急激に減少、または排尿が全くない
• 倦怠感、無気力

原因:
急性腎不全は、毒物摂取(例: ユリの花、エチレングリコール)、重度の感染症、薬の副作用、外傷などによって腎臓が急に機能しなくなることで発症します。

検査方法:
• 血液検査(腎機能の急激な悪化を確認)
• 尿検査(尿比重や尿中の異常をチェック)
• 超音波やX線で腎臓の状態を評価

治療法:
原因の除去と、早急な輸液療法で腎臓の機能を回復させることが最優先です。また、薬物療法として、抗生物質や利尿剤、腎臓の保護薬が用いられることもあります。

2. 猫の腎臓・泌尿器系の治療に使われる薬


腎臓病や尿路疾患に使われる薬は、症状や原因に応じて異なります。以下に代表的な薬を紹介します。

(1) 血圧を下げる薬

腎臓病の猫では血圧が上がることが多く、腎臓への負担を軽減するために血圧をコントロールする薬が処方されます。

• ベナゼプリル(商品名: フォルテコール): アンジオテンシン変換酵素阻害薬。血管を拡張し、血圧を下げる効果があります。
ペット用の血圧計なんてのもあります。
https://amzn.to/3YzRufw

PR


(2) 利尿剤

腎臓病では体内の水分バランスが崩れるため、余分な水分を排出するために使われます。

• フロセミド(商品名: ラシックス): 利尿効果があり、腎臓の負担を軽減します。

(3) 抗生物質

尿路感染症や尿路結石に伴う感染症に対して使用されます。

• アンピシリンやクラブラン酸アモキシシリン: 細菌感染を治療するために使われます。

(4) 鎮痛剤

尿路疾患では痛みを伴うため、痛みを軽減するための薬が必要です。

• メロキシカム(商品名: メタカム): 炎症を抑える効果もあり、痛みを和らげます。

(5) カルシウム調整薬

尿路結石症でカルシウムが多すぎる場合、カルシウムを調整する薬が処方されることがあります。

• アルミニウム水酸化物: 結石の形成を防ぐために使用されることがあります。

腎臓や泌尿器系の病気は、症状が現れた時にはすでに進行していることが多いので、定期的な健康診断や血液・尿の検査が非常に大切です。また、適切な水分摂取やストレス管理、食事管理も予防に効果的です。
うちの子のご飯はコチラ⬇️
https://www.amazon.co.jp/dp/B0C8MVHCL6/ref=cm_sw_r_as_gl_api_gl_i_SB2KK8637J1C45ZNS5XQ?linkCode=ml2&tag=komugimiluku-22

PR

私、楽天ROOMもやってるのですが
Amazonが最安値です(2024.10現在)
療法食もお薬も高いです。
健康に越したことはない!

病気の早期発見と適切な治療を行うことで、猫の生活の質を大きく向上させることができます。猫の健康状態が少しでも気になる場合は、早めに動物病院を受診することが重要です。


おわりに


うちの子の場合 食欲不振が続き かかりつけ医に受診したところ信頼している院長先生ではない別の先生の見立てで 何でもないと食欲増進剤の処方だけで 翌日も全く改善せず別の病院に行って病気が発覚しました。
セカンドオピニオンについてもそのうち機会があれば書きたいですね。

腎臓病といえば自宅で輸液(点滴)してる子もたくさんいて 私も病院で1回だけ我が子に針刺したことありますが 何とも言えない気持ちです。
ですが怖いとか言ってる場合ではなく 我が子を助けるためには辛くともやらねばならぬのです!
これも現実です。

尚、水分の過剰摂取(多飲多尿)の症状は糖尿病でも起こるので 糖尿病についてもまた後で書きたいと思ってます。

今回のところはこれくらいにして
次の循環器系にバトンを繋ぎたいと思います。

最後までお読みいただき
ありがとうございました。
この記事がどなたかの大切なご家族様のお役に立てたら幸いです。

いいなと思ったら応援しよう!