他人を責めることは、自分自身を責めることと同じ?
責めることの無限ループ
家族、友達、先生、上司…まわりの人たちを責めたり、悪く言ってはいけない。
道徳的にそう言うことは、良くないこと。そんなことはみんなわかっている。
そして、責める人、攻撃してくる人のことを間違っている人、悪い人という。それは良くないことだからってまわりの人たちは正そうとする。
でも、自分を責めている人たちのことを悪い人なんていう人はあまりいない気がする。
自分のことを責めていても、まわりから同情されたりして、慰められたりもする。
ホントは、責めるという行為が自分に向かっているか、他人に向かっているかの違いなだけなのに。
私自身、他人を責めそうになっても、一方的に責めることはしないようにと、ある程度は気をつけることが出来る。
でも、自分のことは、けっこう無自覚に責め続けている気がする。
自分を責め続けるのは結構苦しい。だから、その苦しさから逃れたい。もうその苦しい感情を味わいたくない。
すると、今度は、まわりの人たちを責め出す。でも、まわりを責めても何も解決しないことに気付くと、今度はまた自分自身を責め始める。
自分を責めたり、まわりを責めたり。
やってることは一緒。
何も解決しない。
無限ループ。
自分のネガティブな感情を押さえつけて、限界までその感情を溜め込む。
すると、そのドロドロした感情が押さえ切れなくなって、感情の蓋を突き破って、溢れ出す。
辛い時こそ、冷酷な人が現れる
自分ではどうしようもなくなって、誰かに助けを求めて、すがりたくなる。
まわりからの優しい言葉を期待する。
そんなに自分を責めなくても、あなたはそんな悪い人じゃないよって。そんな言葉を内心期待している。
でも、そういう時に限って、私の目の前には、私の心の傷をさらに深めてしまうような親切な仮面を被った人たちが現れる。
依存状態に傾いている私は、冷静な目で人を判断する力を失っているから、すぐにその仮面を見破ることが出来ない。
ううん、本能的には見破ることが出来ているのかも知れない。やっぱりそんな状況の時でも、何かしらの違和感を感じているから。でも、きっと気のせい。他人を悪く思っちゃいけない。なんて、自分の直感よりも他人を信じてしまっている。
なんで私は、今、こんなに辛くて辛くて仕方がないのに、ひどい言葉を投げつけられなくちゃいけないんだろう??
冷酷な人が現れる意味
きっと、それは、自分が自分を粗末に扱ってしまっているから。こんなに辛くて、辛くて仕方がないのに、自分よりも、他人のことを信じてしまっているから。自分のことを心から大切にしてあげられていないから。
もの凄く辛い時は、この私の辛い現実から救い出してくれる人を強く求めている。
自分は弱い存在。
だから、私を助けて欲しい。
誰かに依存しようとしている。
そんな時に引き寄せられるのは、高圧的な態度の人。
一見、親切で優しそうな人。
私がかわいそうな無力なあなたを救ってあげる。
私に任せてくれたら、あなたに代わって何でもしてあげる。
私の言う通りにすれば、あなたは必ず幸せになれる。
私の中に僅かに残っている力さえも奪い、依存させようとしてくる。
親切な仮面の裏の顔が見えてくる。
その人の言う通りにすれば、辛い現状から抜け出せて、幸せになれるのかも知れない。
でも、きっとそれは一時的なもの。
その人がいなければ、何も出来ない自分になってしまう。
そして、ますますその人に依存して、自分の持っている力がどんどん奪われていく。
責めることの無限ループから抜け出す
自分を責めている時って、人から攻撃されやすい。
誰かを責めると、責めた相手からではなくても、巡り巡って最終的に誰かから責められることになる。
ホントは、自分自身が自分のことを一番責めているから、人からも攻撃されやすくなってしまうのかも知れない。
もし、自分のことを良いことも悪いことも、どんな自分も全て認められたら、まわりの人がたとえどんな言葉を私に投げかけてきたとしても、その言葉を跳ね除けることが出来る。
褒め言葉に、有頂天になり過ぎることもなく、傷付くような言葉を言われたとしても、自分を追い詰めることもなく、きっとその言葉を跳ね除けられる。
自分自身に対する自分像(自分が心の底で思っている自分って本当はこんな人)がまわりからの自分に対する見え方ときっと同じ。
だから、自分で自分のことを責めない。他人のことも責めない。誰のことを責めない。
私は、他人から軽くあしらわれて、一方的に責められるような人じゃない。
私は、みんなから愛されていて、いつも、必要な時には、手を差し伸べてくれる人たちがまわりにいてくれる。
そんな風に私が、自分自身もまわりの人たちも疑うことなく、信じられたら、きっと責めたり、責められたりの世界から抜け出すことが出来るはず!!
長文、最後までお付き合い頂き、ありがとうございます。