HSP、アダルトチルドレンの“愛着不安”を克服する3つの方法
「人に気を使いすぎて疲れる」「緊張感のある環境が耐えられない」「人の期待に必要以上に応えようとしてしまう」「他人からの評価が気になる」・・このような悩みをHSPなら誰もが抱えた経験があるのではないでしょうか。
ただ、これって実はHSPだけでなく、アダルトチルドレンにも当てはまるものでもあります。
厳密に言うと、繊細な体質(感覚・神経過敏)によって生きづらさを感じるのがHSP、親から十分な愛情を受け取ることが出来ずに愛着形成が不十分なことで生きづらさを感じている人がアダルトチルドレンだと言われています。
ちなみに一般的に見て健全な家庭で育っているHSPの中にも、愛着不安(愛着障害)を抱えているアダルトチルドレンが存在します。
核家族化が進んで機能不全家族も増加しているため、親が毒親でなくても、結果的にアダルトチルドレンになっているHSPは増えているのかもしれません。
愛着不安(愛着障害)を抱えた人は、依存的で人の考えや感情に支配されやすいため、他人に委ねる癖があるせいで自分の意志決定に自信が持てません。
愛着不安(愛着障害)を克服するには、他人を切り離して、いかに自分自身に意識を向けるかがとても重要です。
今回は愛着不安(愛着障害)を克服する上で必要な安全基地を手に入れる方法、自分に意識を向ける秘訣についてお伝えしていきたいなと思います。
HSP、アダルトチルドレンが自分の行動を後悔してしまう理由
HSP、アダルトチルドレンは自分の行動に自信を持つことができません。
それは長年、毒親(隠れ毒親)や機能不全家族の中で育ってきたからでもあります。
このようなことを日々繰り返してきたため、相手が親でなくても同じことをしてしまう。
もはや、これは一種の呪いとも言えます。
ちなみに私は隠れ毒親、機能不全家族の中で育ちましたが、過保護に育てられてきたことで自立心が十分に育たずに人に依存してばかりいました。
もちろん家族仲は良いし大事に育てられたことに変わりはないので、それにはとても感謝しています。
ただ私が愛着不安を抱えてしまったことも事実で、もちろんその原因にはHSPという私自身の気質も関係していますが「愛着形成をする上で、もっと良い方法があったんじゃないか?」って思ったんですよね。
実際に人に甘えたり、依存したまま大人になったことで、自分の言動に自信が持てないことから『何か間違ったことしてないかな?』と不安になったり、自己肯定感の低さから自分の気遣いでやった行動に対しても『余計なことをしてしまった?』『逆に迷惑になってないかな??』と無駄に悩んだりもしていました。
きっと私以外のHSPや、アダルトチルドレンにも心当たりがあるんじゃないかなって思います。
愛着不安(愛着障害)を克服する“安全基地”の作り方
愛着形成は2~3歳頃までに完成されると言われています。
この時期までに親や身近な人から正しく愛情を受け取ることができていないと、愛着未形成の状態になり愛着不安(愛着障害)を抱えることになります。
ちなみに愛着不安(愛着障害)を一度抱えてしまうと、中々その状態を克服することができません。
それは愛着を再形成するにあたって、誤って認識した愛情を「これは誤った愛情だ」と理解し、「本物の愛情はこれだ」と再認識する必要があるからなのです。
正しい愛情を再認識するためには「安全基地(自分が心から寄り添える人)」が必要不可欠で、この安全基地を通して愛着不安を克服することができます。
そして、安全基地を手に入れるためには下記の行動がとても重要なの。
①毒親、悪い人間との縁を断つ
HSP、アダルトチルドレンは毒親からの影響を受けやすかったり、自分を利用するような悪い人間と知らない間に繋がっていることがよくあります。
この2つの繋がりは自分の意志や感情を支配し、自由を奪う存在。
また毒親や悪い人間は、平気で自己否定にも繋がるような人を傷つける発言をしてきたり、行動を促したりします。
そういう人との関係が続いている限り、愛着不安(愛着障害)は改善するどころか悪化するだけ。
まずは自分に悪影響を与えてくる人間との関係を断つことが大切です。
余程のことが無ければ実の親との縁を完全に切る必要はありませんが、実家を出て一人暮らしをしたり、親と一緒に過ごす時間を減らすなど物理的に距離を置くことで精神不安を解消することができます。
②自分の気持ちに素直に生きる
長年、毒親(隠れ毒親)の言いなりになっていると、依存心が定着していて中々自分の気持ちに従った意志決定ができないかもしれません。
ただ意志決定も日々の習慣にして少しずつ癖付けていくことで、自分の気持ちに素直に生きていくことができるようになります。
たとえば、コンビニスイーツを選ぶのに「今一番食べたいものは何?」と問いかけてみたり、出かける時に「今日お台場に行ったら何したい??」と問いかけてみる。
本当に小さな質問でもいいから、こうやって自分に問いかけてみることが大事。
これを繰り返すと自分と対話することが当たり前になって「意志力」が自然と身についてくるんです。
こうやって自分の気持ちに素直に従えば、「意志力」が身につくことで誰かの意見に惑わされなくもなります。
③自分の行動に責任を持つ
最後に大切なのは「自分の行動に責任を持つ」こと。
依存的な人は誰かに意志決定権を委ねている分、何でも他人事にしやすい。
誰かの問題を被ることもありますが、逆に自分も絡んでいる問題を誰かのせいにしたり、何かを言い訳にして問題から逃れようとすることもあります。
愛着不安(愛着障害)を克服している人は、自分で決めたことから逃げたり、何か問題があったときに誰かになすりつけることはありません。
それは「自分の行動に責任を持っている」からなの。
これが慣れないうちは「自己責任なんて嫌だ」「今の方が楽なのでは??」と思ってしまうこともあるかもしれません。
ですが「依存先がある」ということは、その変わりに「自由がない(他人に支配されている)」ということを忘れてはいけません。
愛着不安(愛着障害)の克服には「自立すること」が切っても切り離せません。
愛着不安(愛着障害)から抜け出したいのであれば、自分の意志に責任を持って行動する必要があるのです。
世の中には「類友」という言葉があるように、同じレベルの人同士が引き合うようにできています。
安全基地となる安心して心を開ける存在が身近にいないのであれば、自分自身のレベルを上げて安全基地となる人を引き寄せるしかありません。
アダルトチルドレンを克服すると、程良い「気遣い」「立ち振る舞い」ができるようになる?!
私はアダルトチルドレンが経験する愛着不安(愛着障害)による生きづらさを克服することで、だいぶノンストレスに人間関係が築けるようになったなぁと実感しています。
それも親元を離れて自立したことや自分の力で意志決定すること、自分の言動に責任を持つようになったことが大きく関係していると思っています。
実際に今までの私は自分の発言や行動にいつも自信が持てなくて「少し言い過ぎたかな?」「余計なことしてなかったかな?」「私がやったことは迷惑じゃなかったかな??」と常に頭を過っていました。
ですが最近では程良く気遣ったり、空気を読んで立ち振る舞いすることができるようになり、以前よりも良い人間関係が築けるようになったと感じることが増えました。
たとえば、タメ語と敬語をバランス良く活用してコミュニケーションをとることで、年上の人に不快感を与えずに親近感を持ってもらえるようになったり、適度な気遣いで相手に変に気を使わせることもなく、私自身もノンストレスでいられたり。
何より自分のした行動に後悔や罪悪感を感じなくなったことが凄く大きくて、愛着不安(愛着障害)を乗り越えたらだいぶ精神的に楽になったなぁと感じています。
何かする度に自分の行動や発言を振り返ってしまうのであれば、まだ愛着不安(愛着障害)や、それによる依存心が邪魔しているからかもしれません。
ちなみに愛着不安(愛着障害)を克服する方法は、こちらにも詳しく掲載しています。
病院でも実際に行われているカウンセリングの手法なので、ぜひ併せてご覧下さい。
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