産休に入るタイミングはいつ??身体を優先して休みをもらう方法
実際に妊婦になって困ったこと。
それは「産休に入るタイミングはいつなのか?(いつまで働くべきか?)」でした。
「体調を見ながら働けばいい」
「無理そうなら早退したり休めばいい」
最初はそう思っていたのに、いざ妊娠して働いてみると分かりやすく体調を崩したり、動けなくなることがありません。
「今のこの体調で休んでも良いの?」
「どこからが無理して働くことになる??」
「自分はいつまで働けるんだろう?」
といったことで悩まされるようになりました。
周りの人や病院の先生は「休みながらで大丈夫だよ」「仕事は無理しないで下さいね」と気遣ってくれるけれど、『これぐらいだったら動ける』『まだ軽い症状なのに休むのは申し訳ない』という気持ちがあるから実際は“休むタイミングが分からない”というのが現状。
結局、産休ギリギリまで働くというのは「自覚症状を頼りに頑張れるところまで無理して働く」という結果が招いたものなのかなと感じました。
では、産休に入るベストなタイミングとは、一体いつなのでしょうか。
今回は私自身の体験を通して、産休に入るべき時期や身体を優先して早めに産休をもらう方法についてお伝えしていきたいなと思います。
そもそも、妊婦は休みづらい?!
妊婦になって分かったのは「妊婦の症状は曖昧で分かりづらい」というもの。
・不正出血
・お腹が張って動けない
・腰痛が酷くて仕事にならない
・貧血で倒れる
といった症状が出ていれば、誰もが「これ以上、働くのは無理」と思えるし、自分でも「今日は休もう」「これ以上、働くのは辞めよう」と思えると思うのですが、
・貧血による“立ちくらみ”“めまい”“倦怠感(だるさ)”“吐き気”
・睡眠障害による“眠気”“集中力の低下”“健忘(物忘れ)”
・骨盤の緩みによる“鈍い骨盤の痛み”
・マタニティブルー(うつ)
は、ホルモンバランスの影響や自律神経の不調によって起こるものばかり。
分かりにくい症状だからこそ、「今日はこれ以上働くのは無理そうなので早退します」「体調が悪いので今日は休みます」とすぐに言えないのが現状なのです。
私自身、このハッキリしない症状が出ているなか働き続けていましたが、この症状に耐えると同時に
『今日も1日ちゃんと働けるかな?貧血で倒れたりしないといいんだけど・・。』
『いつまで自分は働けるんだろう・・?』
『周りに気を遣わせたり、周りを気にしながら働くのはしんどいなぁ・・。』
という不安も抱えていました。
妊娠してお腹が大きくなれば、当然身体の不調が出てくることは予測できていたのですが、それ以上に貧血による集中力の低下や物忘れ、周りを気にしながら働く際の精神的な負担が大きかったように思います。
それを自覚したのは実はここ最近なのですが、私はこれを機に、早めに(妊娠8ヶ月に入る頃に)産休に入ることを決めました。
産休ギリギリまで働く人の場合
私の周りで産休まで働き続けたという人も何人かいますが、「お腹がそこまで大きくならなかった」という人や「身体に鞭打って夜勤に耐えた」「代わりがいないからギリギリまで頑張った」という人ばかり。
私もお腹があまり大きくない妊婦ですが、骨盤痛や貧血に悩まされたり、妊娠6ヶ月くらいからお腹の張りが増えてきて「今までのような身体の使い方ができない」というのが正直なところでした。
見た目では分かりにくくても、妊婦の症状が全くない訳じゃないので普通に働くのは相当のストレスがかかることに間違いはありません。
ただパワハラやマタハラがあるような職場だと「人に迷惑をかけてはいけない」「これぐらいだったらまだ耐えられる」「倒れなければ大丈夫」と自分を追い込みやすい環境になりやすいため、【身体のために早めに休む】【身体に無理する前に休む体制を整える】という考えにもなりにくいのかなって思います。
その結果、貧血で倒れたり、不正出血が出たり、切迫早産になるまで働き続けるか、産休ギリギリまで症状に耐え続けてしまうのかもしれません。
また我慢強い人・頑張り屋な人や人に意見を言いづらい人は「マタハラ」「パワハラ」がない職場でも頑張りすぎてしまったり、我慢して言えない人もいるのかもしれません。
産休は“妊娠7~8ヶ月”を目安に考える
妊娠中期(20週以降)になるとお腹の張りが出やすいとは言いますが、周期が重なるにつれて貧血、不眠、頻尿、腰痛、疲労感などの症状も出やすくなります。
そうなると、お腹がそんなに大きくなくても、いつものように身体が動かせないことに不安になったり、仕事に集中できないことも増えてきます。
ハッキリした症状じゃないからこそ「休みが取りづらい」「早退しづらい」と悩むこともあるかもしれませんが、不安な気持ちを抱えたまま身体に無理をしてまで働く必要はありません。
「いつまで働けるのか?」「今日も問題なく仕事を終わらせられるか?」を日々気にしながら働く方が精神衛生上、良くないと思うんです。
休みたいことを言い出しづらいままズルズル耐え続けるよりも、妊娠7~8ヶ月を目安に早めに休みをもらうのが産休に入るタイミングとしてはベストだなって思います。
早めに産休(病休)をもらう方法
私の場合、
『こんなに早く休みに入っていいのかな?』
『早めに産休に入りたいって言って、周りも理解してくれるかな?』
といった不安がありながらも産休に入りたいことを上司に伝えて、何とか早めに産休をもらえることになりました。
お腹はそこまで大きくないし、切迫早産に繋がるような分かりやすい症状(不正出血やお腹の張りが治まらないなど)が出ていた訳ではないけれど、
「今後の勤務についてご相談なのですが、身体の負担も大きくなってきたので働くのは“来週いっぱいまで”と考えています。最近お腹の張りが頻繁に出てきてて、トイレも1時間おきに行くようになりました。貧血で頭がフラフラしてしまって、仕事どころではなくなってしまったんです。」
と、自分の体調や休みたい気持ちを素直に伝えることで、すんなり受け入れてもらえました。
ちなみに休みの申請が上手くできない人は「申し訳ない」という気持ちが先に立って、休みたいということが相手に伝わっていない場合がほとんど。
「お腹が張るようになって働くのが難しくなってきました」
「不眠で仕事に集中できなくてすみません」
と現状報告をしているだけなので“ただ弱音を吐いているだけ”“この人はまだいける”と思われてしまうこともあります。
素直に産休をもらいたいのであれば「○○という症状が出ていて、これ以上働くのが難しい」ということや「いつから休みたい」ということを明確に伝えることが大切。
良心的な会社や妊婦を気遣える従業員であれば『身体に無理をさせてまで働かせたくない』というのが本音。
素直な気持ちが伝われば、何も問題なく休みはもらえるものです。
ただパワハラ・マタハラの職場が相手となると、極まれに産休の申請を受け入れてもらえない場合があります。
そういう時は産科の先生に診断書を書いてもらって、会社に申請することが可能。
「腰痛」「切迫早産(の疑い)」その他、自宅安静が必要であることを診断書に書いてもらうことで、会社に申請することができます。
これは産休期間よりも早く休みに入る場合にも有効で、傷病手当金の申請をする際にも利用できます。
会社に言いづらい、どう伝えれば良いのか分からないという人も診断書さえ書いてもらえればいつでも申請できるので、産休に入るタイミングについて迷われている際は活用してみてください^^
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