既成概念のその先へ…南極は青かった
色も周波数を持っている
太陽の青の周波数だけを吸収する南極は
海も空も氷山も全て一面青の世界だった
船長のアナウンスが流れた
どうやら窓の外を見てごらんと言っている
航行中の船の窓から見上げると
5階建てのビルほどの氷山がすぐそこまで迫っていた
船の速度が遅くなった
どうやら氷山の間を慎重に走っているようだ
デッキに出てみると
何もしない贅沢な時間が流れていた
この船はドイツの客船のためか、欧米の観光客が多い
いつも感じるのは欧米の方達は
こういうゆったりとした時間の過ごし方を好むようだ
あれもこれもと欲張る日本人の私とはやはりどこか違う…
何もない…
果てしない青の世界がどこまでも広がっている
深呼吸した空気がキンと冷たい
水面下の氷は
遥か奥底までブルーを蓄えている見事なまでの透明感
小さなボートに乗り換えて周遊すると
極地の動物たちが迎えてくれた
無垢な眼差しでじっとこちらを見ている
疑いや怖れを知らない眼差しだ
そして南極に立って記念撮影♪
想像も及ばなかった世界が
ここにもまた広がっていた
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?