鎧をはずす。
セラとぴあカウンセラーの市岡めぐみです。
ヨーガや仏教を学び実践していると、「生きるのが楽になる」になってきます。
それは肉体的な事ではなく心のあり様が変わるからです。これはカウンセリングでも同じだなと思っています。一人でやるのか、第三者に入ってもらうのか。
生きるのが楽。
それは心の余白ができたような、心の自由度がほんの少し増したような
そんな感覚です。
そのための大きな要素を考えてみると2つあります。
一つ目は鎧がウロコのように外れていくから。
私たちは様々なレッテルを貼られたり、自分で貼ったりして生きています。肩書であったり、疾病名だったり、性格だったり…とにかくた~くさんレッテルを貼っています。これが鎧です。
この鎧が自分を上手に護ったり活かしてくれている時はいいんですが、場合によってはそのレッテルが重くなってくることがあります。とはいえ、ゴソッとその鎧を外すのは、これは勇気がいるというもの。余計にストレスになります(笑)
でもウロコが一枚ずつはがれるように鎧が取れていくと、自然な形で重荷を下ろしていくことができます。
ウロコが落ちるというのは自分自身を知っていくプロセスそのものです。具体的に把握できる行為や行動、発言を通して自分自身を知ることで、あぁなんだ、これでも大丈夫やん!って自然と思えてくるのです。
このプロセスを続けていると、ある時「そのまま」をするっと受け止めれる時が来ます。これが二つ目です。
例えば、今、調子が悪いとします。当然、その状態は不快ですから早く抜け出したいし、嫌なものです。ところがよくよくお話を聞いていると、「健康がいい」「活動的な方がいい」「昔は〇〇だった」「病気は良くない」「私は〇〇(病名)だから」「母親が…」…というような鎧にしがみついて、全く自分を観ていない場合が多々あります。
でも「そのまま」をいきなり見るなんて、やっぱりハードルが高いものです。そして、それは頭で理解する事ではありません。
鎧がウロコのようにはがれていくプロセスの先に「そのまま」があります。「そのまま」の世界は、意識を広げてモノゴトを見ることです。
なかには「そのまま」という鎧にしがみついている人もいますが、それとはまったく違うものです。
このように鎧が少しずつ剝がれてくると、意識が広がってきます。意識が広がるから鎧が剥がれるとも言えます。
すると私だけじゃないことに気づきます。鎧の変わりに自分の周りに広がる関係性に気づきます。鎧ではなく、関係性が私を助けてくれます。そして、私がその関係性を助けるのです。そして心は穏やかに、身体も穏やかになります。
「そのまま」を受け入れることは、終わりでも負けでもありません。私たちの可能性のドアが開く時です。その時何を選択し、何を決めるのかです。
いきなり壮大なことに手を出すと失敗します(笑)まずは、そんなこと!?って思われるかもしれませんが、簡単なことからやることをお勧めします。
私のお勧めは一番身近な呼吸です。静かにお腹を触ってみてください。呼吸に伴う動きを感じるかもしれません。お腹が冷えてるかもしれません。胃や腸がぐるっと動くかもしれません。
慌てず、何とかしようと図らわず、その動きを見守ることから始めてみてください。それが第一歩です。
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