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【雑感】わたしの矛盾

 出会い系やマッチングアプリなんかに一度でも登録すれば、たとえば「彼女にできないことをお願いできるアプリ❤️」なんて文案の広告が流れてくるわけで、その昔、小学生のとき私は1年だけ大阪に住んでいたことがあったのですが、家のポストによく入っていたヘルスかなんかのチラシみたいなのが、今やスマホという高度なプライベート空間に寄生しているのです。
 まったく、ネットとは上手い具合に人間の欲望を拾ってくる空間だと関心せずにはいられないのも正直なところです。

 もっと正直に言えば、エロチャットに欲望を刺激されている上に、こういう広告がなかったら、実際に誘導されることはなくとも、どこか寂しい気がするのもまた事実でして、もろん言わずもがな、そんな自分をゲスにも思うのも事実なのです。しかしもっともっと正直な気持ち、つまり馬鹿馬鹿しく思うことありまして、というより嫉妬かもしれませんが、不倫に厳しい制裁が伴う時代に、男がひた隠しにしている欲望を、ご親切にもあけすけに言葉にして喚起させる、ずいぶんと鋭い慧眼をお持ちでいらっしゃるプロのコピーライター様が確かに存在していて、職業として成り立っていることなのです。ということは、それで彼は生活ができているのです。

 金が金を生む我らが恵みの資本主義に関して、わたしが気に食わない点の最たる所がまさしくここでして、日々noteで見かけるたくさんのクリエイターさんたちが紡ぐ洗練された文章が、実情、たいして生活の足しにはならない一方、ゲスライターとして魂を売ってしまえば、ある程度の鍛錬で難なくお金が手に入ってしまう訳です。「ゲス」と罵って、私は誹謗中傷をしているのでしょうか?字面だけ見ればNGワードかもしれませんが、心配ありません。なぜなら彼は痛くも痒くもないでしょうし、むしろ逆に、彼は私の本音を鋭く読み取って私を嘲笑い、返り討ちにするでしょう。

 さて、その彼か、いや彼女が察して予言する私の本心というのを、当の私が察してみるに、きっとこんな具合に決まっているに違いありません。

「あなたはこの広告を目にするとき、幼少のころUSJの宣伝に胸をときめかせたのと同じくらいワクワクしているし、思春期のころエロ本やAVに憧れたのと同じくらいドキドキしている」

( ´艸`)🎵🎶🎵<(_ _)>