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組長に助けられた話
画像はイラストや様から
情けない話を一席。
現在はコロナ過で繁華街の人出も多くないと思いますがバブル全盛の約20数年前、企業城下町の一地方都市の歓楽街。
全国的にバブルで浮かれており、人出が多く、喧嘩、もめごとその他飲酒がらみの事案事件が結構発生。
事案は反社会組織の準構成員が関西地方からの派遣労働者ともめ、準構成員の方が売り言葉に買い言葉で自分の所属する組織の名前を出して相手をビビらせようと「わしゃ〇〇のもんじゃ」と威厳を持って告げた。
ところが相手はあいにく地元の者じゃないからビクリともせず、かえってボコられたという事案、やった労働者は現場店舗から早々に逃走、準構成員の方が負傷してやられた腹いせに店内で大暴れ、その夜の当直は事案多発で地域警察2名が対応。
事件多発を理由に刑事当直様は無線にも応答せず。
臨場した店舗は速く暴れる男を連れ出して欲しいだけ、よって頭から出血している準構成員男を説得しながら店外に出す。
その頃には出足悪い刑事当直様もご臨場なされると思い、準構成員だから制服の言うことははなから聞く耳持たず、男をとにかくあの手この手で漸うと店外へ。
それでも事情聴取はスムーズに行かず。
聴取する場所、店舗外路上にも野次馬や物見高い酔っ払いが集まり始め、それやこれやで準構成員男はそのうち、制服警察官に絡んできだす、2名の制服のうち弱そうに見える年寄り巡査部長にしつこく絡みだす。
応援を臨場時からもとめるもナシのつぶて、公務執行妨害で捕まえようにも野次馬等も準構成員男の加勢に回りかねない状況。
こりゃ、ダメだ。
と思った時、一台の黒塗りベンツが野次馬等を轢かんばかりに接近、急停車。
ありゃりゃ、ますます面倒になるかと思いきや、地元の〇〇組の組長さん御自ら御出座されてきました。
悪態の限りを尽くしていた準構成員男も親分の姿を見るや借りてきた猫のごとく素直に車に乗り込み、親分無言でギュンとベンツを加速させ、その場から走り去りました。
集まっていた野次馬もわれわれも瞬間に行われた行為にアッと思うだけでぽかんと見ているだけでした。
へなちょこ警察の恥ずかしい取扱い事案でした。